ルイス・ハミルトンは、メルセデスでの最終シーズンの中でまたも予選で失望した結果となり、「間違いなく速さを失っている」(definitely not fast any more)と語った。

カタールGPのスプリントレースで7位に終わった予選後、ハミルトンは次のようにコメントした。

「いつも通りの予選だった。特に良くはなかった。
自分はただ遅いだけだ。毎週末同じだ。車の感触は比較的良かった。特に問題はなかった。これ以上言うことはあまりない。」

ハミルトンはF1史上最多のポールポジション記録(104回)を持つドライバーであり、次点のミハエル・シューマッハ(68回)を大きく引き離している。しかし、これまでの2シーズンでチームメイトのジョージ・ラッセルと予選で互角の戦いを繰り広げてきたものの、今シーズンは22レースの競技予選(スプリントを含む)の中で6回しかラッセルを上回ることができていない。

スプリント予選を除くセッションでは、ラッセルが17回、ハミルトンが5回で、ラッセルが0.16秒の平均アドバンテージを持っている。ハミルトンはこれまで、チームメイトに予選で全体的に上回られる経験はなかった。

ハミルトンは、自分の問題ではない可能性を指摘された際にこう答えた。

「誰にも分からない。間違いなく速さを失っている。」

カタールGPの金曜予選では、スプリントレースのグリッドが決定され、ラッセルは2位(ランド・ノリスに次ぐポジション)からスタートする。一方、同日に行われる別の予選では、日曜のグランプリのグリッドが決定される予定である。

ハミルトンはスプリントレースについてこう語った。

「自分がいつも後方にいる状況では、そこから優勝争いをするのはほとんど不可能だ。それでもスプリントではできる限りのことをするつもりだ。」

ポジティブな要素があるか尋ねられると、ハミルトンは次のように答えた。

「特にはない。ポジティブな点を挙げるなら、車が速いことだ。ジョージが明日のポールポジションを狙えるはずだ。」

ハミルトンが2025年から移籍するフェラーリでは、チームメイトにシャルル・ルクレールがいる。ルクレールは、F1界で「ワンラップの速さでは最速」と広く評価されている。