ルイス・ハミルトンは、2025年モナコGPを「惨めだった」と語った。

フェラーリのハミルトンは、決勝前の予選で今季最高のパフォーマンスを見せ、4番手を獲得した。しかし、予選中にマックス・フェルスタッペンの走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受け、決勝は7番グリッドからのスタートとなった。ハミルトンはタイミングの良いストップを活かしてイザック・ハジャーとフェルナンド・アロンソを追い越し、最終的に5位でフィニッシュした。これが「可能な限りのベストだった」と彼は振り返っている。

「僕がいたポジションから考えると、3グリッド降格を経て5位まで戻れたのは、まあまあ良かったと思う。僕にできたベストだったと思う」

モナコでのレースを楽しめたかと問われると、ハミルトンは率直に答えた。

「いや、惨めだったよ。このコースでは、基本的に先頭を走っていない限り、いや、先頭でもあまり楽しくない。最後にいいご褒美があるだけで、それ以外は1位じゃない限り、何も残らない感じなんだ」

「僕はまさに“ど真ん中の何もない場所”にいた感じだった」

「当然、7番手スタートだったし、序盤は前の2台の後ろに長く引っかかっていた。その後なんとか彼らを抜いたけど、それからはもう完全に単独走行で、誰ともレースしていなかった。ギャップは大きかったし、何も起きなかった」

「セーフティカーか何かが入ってくれればと思っていたけど、それも起きなかった。そこから先はただ淡々としたレースだった」

さらに、ハミルトンは無線でのやり取りにも不満を示している。レース中に「プッシュしろ」と言われた場面で、状況が理解できなかったという。

「無線の情報があまり明確じゃなかった。“これが僕らのレースだ”って言われたけど、それが何を意味していたのか正直わからなかった」

「僕は一体、誰と戦っていたんだ?前のポジションと争っているのか、それとも…でも後でデータを見たら、前の連中には全然届いてなかった。あのとき僕はかなりタイヤを使っちゃったけど、実際にはまったく勝負になってなかったんだ」