メルボルンの夜を制したジョージ・ラッセルの勝利から一夜、シンガポールGPの結果に小さな修正が入った。FIAはレース後の審議でルイス・ハミルトンに5秒加算のペナルティを科し、ハミルトンは7位から8位へ降格。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が7位へ繰り上がった。裁定理由は「正当な理由なく複数回コース外走行を行ったため」だ。

ハミルトンは終盤、フロント左のブレーキ不調に苦しみながらアロンソの追撃を辛うじて退けたが、映像とデータの検証を経て“複数回のトラックリミット逸脱”が認定された。スチュワードは聴聞で、ハミルトン自身が「ブレーキの問題を抱え、数度コースを外れた」と説明したことも記している。結果としてハミルトンは8位、アロンソは7位で確定した。

この裁定をめぐっては、アロンソが無線でハミルトンの走行に強い不満を示した場面も話題に。FIAは「機械トラブルの苦境にあっても、繰り返しのコース外走行は正当化されない」との立場を明確化している。

最終結果の訂正はF1公式サイトのリザルトにも反映済み。ポイント面ではアロンソが2点、ハミルトンが4点を獲得する形に変わり、入賞圏内の順位が入れ替わった。