イサック・ハジャーは、痛みを抱えながらもハンガリーGPを走りきった。左手首に負ったケガは、コックピット内に飛び込んできた砂利が直撃したことによって生じたものだった。

この危険な事態に、ハジャーは強く不満を示し、グラベルトラップの撤去を訴えた。

ハンガリーGPの1周目、ターン13への進入時に、ハースのオリバー・ベアマンが巻き上げた砂利がハジャーの左手に直撃した。ハジャーはすぐに無線でその痛みを訴えていた。

それでも彼はレースを走りきり、ポイント圏外ながらも11位でフィニッシュした。レース後に負傷した手首の状態について語った。

「ああ、正直言って運転は可能だったし、集中力も保てていたよ。」

これまでに同じようなことを経験したかと問われると、ハジャーはこう答えた。

「うん、似たことはあったけど、こんな量じゃなかったし、こんなスピードでもなかった。」

ターン12を抜けた先の砂利ストリップは、トラックリミットの遵守を促すという点では有効とされている。しかし、ハジャーはこの措置に強く反対している。

「こんなものは撤去してほしい。バカげてる。」

レーシング・ブルズのマシンから降りた後の手首の状態について問われると、ハジャーはこう説明した。

「いや、骨とかは大丈夫。でもちょっと痛いし、青くなってて、また痛みが出てきてる。」

F1公式サイトのインタビューでも、彼はこのハンガロリンクの砂利ストリップについて怒りをあらわにしていた。

「よくないね。前のクルマが砂利の上でホイールスピンしたら、その砂利がこっちに飛んできて、手やヘルメットに当たるんだ。そんなの最悪だよ。」