マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが、タイトル争い最終局面に向けた準備を語った。結論はシンプルだ。やるべきことは大きく変えず、必要最小限の微調整で仕上げる、という方針で一致している。ピアストリはチームのファミリーデーで今季の向き合い方を振り返り、
「2024年終盤の伸びをそのまま今季の出発点にできれば、両選手権で戦えると感じていた。状況は違っても、目標達成のプロセスは同じで、僕はベストを尽くすだけだ」
と強調した。ノリスもまた、毎週末のルーティンを軸に細部を磨く姿勢を崩していない。
「年を追うごとに学びは増え、アプローチもわずかに適応させる。しかし要はできるだけ多くのポイントを積むことだ。自分に良いことはたいていチームにも良いし、その逆も然りだ。だから僕らのやることは単純だ」
と語る。チームプレーの徹底は、二人の接戦を健全に保つ拠り所になっている。選手権は残り4戦。ドライバーズではノリスがピアストリに1点差で先行し、背後にはフェルスタッペンが36点差で迫る。コンストラクターズではシンガポールで戴冠を果たしたマクラーレンが盤石だ。大局を見失わず、ミスを抑え、予選とスタートで主導権を握る――二人が掲げる現実的な準備は、最後の数戦で勝敗を分ける武器となる。

