
マクラーレンのランド・ノリスは、オランダGPでオイル漏れのトラブルに遭いリタイアを喫した後、残りレースに全力を尽くす決意を語った。彼はチームメイトのオスカー・ピアストリとのタイトル争いで、以前はわずか「9ポイント」差だったが、今回の結果でその差は「34ポイント」に拡大した。しかし、ノリスはプレッシャーを感じずに挑戦する気持ちだ。
予選ではピアストリが混戦を制してポールを獲得。決勝ではそのまま首位を守り切り、見事に勝利した。ノリスは2位争いの最中、あと7周というところでオイル漏れに見舞われ、無念のリタイアとなった。信頼性の高い時代には珍しい、それほど悔しい故障だった。
「今はもっと厳しくなって、プレッシャーも増えた。でも、これは逆に自分にとって『好きにやっていいぞ』というチャンスでもある。ただ全レースを勝ちにいくしかない。それは簡単じゃないけど、僕にできる限りを尽くすよ。」
ノリスは、ことごとく強さを見せるピアストリの存在を認めた。
「オスカーは細かい場面でも速くて強い。どんな状況でもいい走りをする相手から、取り返すのは本当に難しい。」
一方で、ピアストリはリードが大きくなったことに浮かれることなく、慎重に見通しを語った。
「いや、まだ道のりは長い。僕はまだプッシュし続けて、勝ちにいかなくちゃいけない。今日のように、一度のリタイアで状況は一気に変わり得るから。」
マクラーレンのチームとしては、今回のようなオイル漏れの原因がエンジンなのかシャシーなのか、まだ特定には至っていないという。まれに発生する厄介な故障に、ノリスもやるせなさを隠さなかった。
「僕たちは、昔みたいに『また壊れたか』という時期じゃない。今は期待してないのに、こういうことが起こるのはたまらない。本当に運が悪かっただけだ。」