サザビーズはシールド方式の特別オークション(入札金額が外部に公開されない、自分の提示額だけが見える非公開入札)「Sealed – Forever, Senna」で、1991年ブラジルGP優勝車マクラーレンMP4/6(シャシーMP4/6-1)を出品すると発表した。入札期間は12月8〜11日(GMT)。入札者は匿名で、最終落札価格も非公開(プレス用途の一部例外を除く)となる。

この個体は、アイルトン・セナがインテルラゴスでギアボックス不調に耐え、終盤は実質トップギア固定のままリカルド・パトレーゼを2.9秒差で抑えて初の母国優勝をもぎ取った伝説のマシン。1991年のMP4/6は計8勝を挙げ、マクラーレンはダブルタイトル、セナは3度目の王座に到達した。

MP4/6はニール・オートレイが設計し、ゴードン・マレーが技術面を統括。3.5リッターV12(約720馬力/13,800rpm)と6速MT、カーボンモノコックを採用し、手動変速とV12のマシンとしては最後に世界選手権を制したF1マシンでもある。当個体はシリーズ最初の1号車で、1991年2月のエストリルでセナとベルガーが初走行を行ったとされる。

シーズン終了後は約30年にわたりマクラーレン本社に保管され、2020年に現コンシグナーへ渡った。本車はマクラーレン・ヘリテージでレース走行可能状態に再整備され、その後ランザンテ社で点検・始動確認を経て、新オーナーへは真正証明書と外部スターター等の付属品一式とともに引き渡されるという。

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