レーシングブルズで4年ドライブし、ダニエル・リーカルド、リアム・ローソンに対して勝ち越した角田裕毅が昇格しなかったことに関して、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは納得していない。シュタイナーは、なぜレッドブルが角田裕毅を“ジュニアチーム”に留め置くのか理解できないとGPblogに語った。
「私はローソン起用が完璧な選択だったとは思えない。すべてが妥協の産物だったように見える。多くの選択肢のひとつでしかない。私の考えでは、彼に(角田裕毅に)チャンスを与えるべきだったと思う。『角田はそれに値する』と、私の立場で断言出来るわけではない。いつも『何事にも保証などない』と言っている。」
「しかし、彼を一年間レッドブルのマシンに乗せて、どの程度やれるか見極めればよかった。もし結果が伴わなければ、そのとき手放せばいいのだ。ところが今、彼はまた一年、レーシングブルに座ることになる。彼にとってはモチベーションを保てない状況にあるのではないかと思う。」
「さらに理解し難いのは、もしレッドブルが角田の能力を信じていないなら、なぜジュニアチームでキープしているのかということだ。彼はジュニアチームで同じ仕事を繰り返す前提になっていて、上に上がるステップが与えられていない。要するに、チャンスを与えられていないわけで、ではなぜ彼をキープするのか。私にはわからない。彼はこれでジュニアチーム5年目ではないか。これがジュニアチームなのか何なのか、私には疑問だ。」