マクラーレン・レーシングのCEOザク・ブラウンは、スペインGPでのワン・ツーフィニッシュを祝福し、「フロントウイング大好きだよ」とライバルたちを皮肉るコメントをSNSで投稿した。



スペインGPでは、リアウイングのフレックス(たわみ)に対する厳格な検査を導入され、ここからアドバンテージを得ていたとされるマクラーレンをはじめ、勢力図に変化が起きるのかに注目が集まっていた。だが、この議論は直ぐに終わった。オスカー・ピアストリはポールポジションを獲得して今季5勝目を挙げ、ランド・ノリスも2番グリッドからスタートし、またマクラーレンの1-2フィニッシュをみせつけることになった。

「オスカーとランドの素晴らしい走りだった!1-2なんて最高だ!戦略もピット作業も完璧だった」
「本部のみんなにも感謝。フロントウイング、最高だよ!」

投稿の最後には、満面の笑みを表す絵文字が添えられていた。チームはコンストラクターズランキングで2位に197ポイント差をつけて首位を独走中だ。ドライバーズランキングではピアストリが首位、ノリスがそれに10ポイント差で続いている。そしてフェルスタッペンは、スペインでジョージ・ラッセルとの接触による10秒加算ペナルティにより10位に終わり、ノリスとの差が39ポイントまで広がった。

マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、スペインGPの最中にピアストリとノリスのパフォーマンスが「驚くほど並行していた」と感じたという。

セーフティカー導入後のリスタートを経て、ピアストリはノリスに2.5秒差をつけて勝利を飾った。

「前を走るマシンを追うことで、タイヤにはより負荷がかかる。前のマシンの近くにいると空力性能が落ちるから、それを補うためにタイヤから多くのパフォーマンスを引き出さなきゃいけない。それでタイヤの消耗が、簡単に言って0.5秒分は速く進む可能性がある。だから、最初のスティントではランドのほうがタイヤの摩耗は多かったと思う。
でも全体的には、今日のふたりは本当に驚くほど並行して走っていたように思う。オスカーにとっては、昨年このコースが最も苦しんだレースのひとつだったことを考えると、たった1年で大きく成長したと感じるよ」