
カルロス・サインツは、オランダGPで受けたペナルティを「受け入れがたい裁定」と批判し、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のディレクターとして改善に取り組む考えを示した。
ウィリアムズのサインツは、リアム・ローソンとの接触により10秒加算のタイムペナルティとライセンスに2点のペナルティポイントを科された。だが彼は、モータースポーツの最高峰シリーズにふさわしいレベルではないと主張した。
セーフティカー明けのリスタート直後、ターン1でサインツがローソンを攻め立てる中で両者は接触した。多くが「レーシングインシデント」に見えた場面だったが、スチュワードはサインツを「主として責任がある」と判断した。
レース中から不満を訴えていたサインツは、ペナルティを科されたことに驚き、レース後にスチュワードと話したいと明言した。マシンを降りた後にはローソンのドライビングを批判し、「こうした接触は彼とだと必ず起こる」とまで言及した。しかし最大の怒りはスチュワードの判断に向けられていた。
31歳のサインツはジョージ・ラッセルと共にGPDAのディレクターを務めており、この立場を活かして説明を求める意向を示した。
「正直に言うと、僕は今すぐにでもスチュワードのところへ行って説明を受けたい。彼らがあのインシデントをどう見ているのかを知りたいんだ」
サインツはレース直後にスチュワードに接触を試みたが、当時は他の調査が進行中だったため、後で来るように求められたという。それでもサインツの不満は収まらず、この判断は自分だけでなくモータースポーツ全体にとっても「非常に懸念すべきことだ」と語った。
「本当に懸念すべきことだと思う。僕は冷静に、できるだけ言葉を選んで話そうとしている。誰かを悪く言いたいわけじゃない。ただ、今日僕が見たもの、そして受けた扱いは深刻な問題だ。僕自身にとっても、ほかのドライバーやモータースポーツ全般にとってもだ。もし本当にこれが“アウトサイド側のドライバー”に適用されるべきペナルティだと考えるなら、非常に大きな問題になる」