
サインツ、苦戦のハンガリーGP後に提言「ウィリアムズは設計哲学を変えるべきだ」
カルロス・サインツは、困難な週末となったハンガリーGPを経て、ウィリアムズに対し「設計哲学の転換」を図るよう訴えた。
フェラーリから移籍した30歳のスペイン人ドライバーは、2025年マシンの限界について率直に語りつつも、チームを批判することは避け、現在の立ち位置に対する現実的な見解と洞察を示した。
ブダペストで14位に終わった後、サインツはスペイン紙『AS』の取材に対し、来季のマシンがさまざまなサーキットで力を発揮できるよう、「設計思想の転換が必要だ」と語った。ハンガロリンクは、もともとウィリアムズにとって苦手なサーキットだ。
特に彼が指摘したのは、長いコーナーでのマシンの性能不足という、複数のサーキットで見られる弱点だった。
「僕たちは、進入からミッドコーナーにかけてダウンフォースを維持する必要がある長いコーナーで、空力性能が劣っているんだ。そういった場面でマシンがうまく機能しない。これは以前から続いている傾向なんだ。だから、短いコーナーやストレートが多いサーキットのほうが得意なんだ。バルセロナやハンガリー、カタールのような場所ではマシンが苦しむんだ。」
サインツはまた、自身の経験に基づいたフィードバックを伝えるため、予選後に長時間のデブリーフィングを行ったことも明かした。
「僕は、ポールポジションを獲るチームから13番手にいるチームに移ってきた。だからこそ、このマシンがこのサーキットで何を欠いているかについて、多くのフィードバックを与えることができるんだ。」
ウィリアムズは今シーズン、開発の大部分を2026年マシンに集中させているが、サインツは今のレース週末を最大限に活かす姿勢を崩していない。
「僕はハンガリーで3~4種類の異なるセットアップを試して、最終的にはマイアミやイモラの予選で競争力を示せた仕様に戻したんだ。スパ、マイアミ、イモラでクリーンな週末を送れていれば、多くのポイントを獲得できていたと思う。」