カルロス・サインツは、2025年F1シーズンの開幕に向けて、自身とウィリアムズの目標を明確にし、ファンに過度な期待を抱かないよう警戒を促した。

サインツは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたプレシーズンテストにおいて、3日間の最速タイムを記録。ウィリアムズが冬の間に大きな進歩を遂げたという期待感を一層高めた。


※3日間のベストタイム

1: C.サインツ,Williams,1:29.348
2: L.ハミルトン,Ferrari,1:29.379
3: C.ルクレール,Ferrari,1:29.431
4: G.ラッセル,Mercedes,1:29.545
5: M.フェルスタッペン,Red Bull Racing,1:29.566
6: A.アルボン,Williams,1:29.650
7: K.アントネッリ,Mercedes,1:29.784
8: O.ピアストリ,McLaren,1:29.940
9: P.ガスリー,Alpine,1:30.040
10: L.ストロール,Aston Martin,1:30.229
11: L.ローソン,Red Bull Racing,1:30.252
12: J.ドゥーハン,Alpine,1:30.368
13: L.ノリス,McLaren,1:30.430
14: 角田裕毅,Racing Bulls,1:30.497
15: I.ハジャー,Racing Bulls,1:30.675
16: F.アロンソ,Aston Martin,1:30.700
17: E.オコン,Haas F1 Team,1:30.728
18: G.ボルトレト,Kick Sauber,1:31.057
19: N.ヒュルケンベルグ,Kick Sauber,1:31.457
20: O.ベアマン,Haas F1 Team,1:32.361


この結果を受けチームには前向きなムードが漂っている。しかし、サインツ自身は現実を直視し、決して浮かれることなく慎重な姿勢を崩していない。ただし、ウィリアムズに加入した理由は、単なる「中団チームのドライバー」として過ごすためではないと強調している。

「今年、表彰台やトップ5に入ることはないだろう。だから、あまり期待しすぎないでほしい。しかし、私がウィリアムズに来たのは、ただ時間を過ごすためではない。中団で燻っているつもりもない。

私がウィリアムズに来たのは、このチームを前進させるためだ。それができることを願っている。そして、少なくともテストで最速を記録したことで、私は本気で臨んでいるし、チームも勝負に挑んでいるということが伝わったのではないかと思う。」

オーストラリアGPへの目標

2025年シーズンを通じて現実的に目指せる目標について、サインツは「堅実なスタート」を切ることが最優先であると語った。

昨シーズン苦戦を強いられたウィリアムズにとって、まずはコンスタントにトップ10入りすることが最も重要な課題となる。これ以上を求めるのは「過大な期待」だとサインツは考えている。

「ポイントだ。開幕戦ではポイント獲得が目標でなければならない。私は新車発表の際にもそう言ったが、それ以上を求めるのはさすがに過ぎた願いだと思う。」