アルピーヌのピエール・ガスリーは、ラスベガスGPで土曜日夜の悪夢のような出来事に嘆きの声を上げた。金曜夜の予選で見事な3位を記録し期待を集めたものの、翌日の決勝ではリタイアという苦い結末を迎えた。


予選での輝きと決勝での暗転

ガスリーはラスベガスGPでチームとして4戦連続のQ3進出を目指していたが、その期待をはるかに超える形で予選3位を獲得。この結果は3週間前にブラジルGPでのダブル表彰台に続く快挙として注目を集めた。

しかし、決勝ではスタートで数ポジションを失いながらもポイント圏内での競争を維持していたガスリー。そんな中、無線でエンジンのパワー不足を訴えた際、レースエンジニアから「ただ(レブ)リミッターに当たっただけだ」と説明された。その直後、車から煙が上がりレース終了を迎えることとなった。

「昨日があれだけ高いところにいたのに、今日は最悪の結果になってしまった。これは本当に受け入れがたい」とガスリーは悔しさを語った。


ラスベガスGP

ガスリーのコメント

「我々は本当に良いレースを期待していた。スタート時点で周囲の車、特にマックス(フェルスタッペン)やマクラーレン、ノリス、ハミルトンが速いのは分かっていたので、それを踏まえて上手くやれていたと思う。でも、その後、ユウキとベスト・オブ・ザ・レストを争える良いポジションにいたので、重要なポイントを獲得するチャンスがあったと思う。それだけに、昨日から今日へのこの展開は非常に残念だ。」

「パフォーマンスには満足しているが、今はその悔しさが大きい。昨日の予選は非常にポジティブだっただけに余計にそう感じる。今日のレースではハースや[RB]と戦える位置にいて、カタールにもその勢いを持ち越せることを期待している。」

「今はただこの場所を離れ、次の週末に集中したい。レースに対して高い期待を持っていただけに、今回の結果は非常に厳しいものだ。」


アルピーヌのさらなる苦境

チームメイトのエステバン・オコンもまた厳しい一日を強いられた。ピットクルーの準備が整わないタイミングでのピットイン指示により、不要な追加ピットストップを強いられた結果、18台中17位でのフィニッシュとなった。

この結果、アルピーヌはラスベガスGPでノーポイントに終わり、コンストラクターズ選手権での順位が6位から7位に後退。現在のポイントは49で、6位のハース(50ポイント)に1点差で続き、8位の[RB]が46ポイントで追い上げる形となった。