
アルピーヌのピエール・ガスリーが、スパ・フランコルシャンで行われたF1ベルギーGPで10位入賞を果たし、貴重な1ポイントを獲得した。レースの大半をポイント圏外で走行していたが、絶妙なタイミングでのピットストップが功を奏し、前を行くマシンを逆転する展開となった。
「あの段階でトップ10にいないのはわかっていたし、大きなチャンスだと感じていた。前の周ではまだ微妙だったけど、この周でいけると判断した。あれは難しい判断だったけど、十分に得られるものがあるとわかっていたから飛び込んだ。トラックポジションを取れたら守り切れる自信があった。でも、まさかあんなに多くのラップであの列を抑えることになるとは思っていなかった。どんどん列が長くなって、本当に激しかった。今夜はよく眠れると思うよ。たぶん、これまでで一番ハードな1ポイントだった。」
「もし別のリアウイングを使っていたら、もっと速さを求める必要があったと思う。前のマシンたちは純粋な速さで僕たちを抜いていったと思う。でも、今回はリアウイングを極限までスリムにして、ストレートでの強みを選んだんだ。結果的にその選択で生き残るしかなかったし、ミスせずに走り切る必要があった。」
「今のチームとの連携や理解には本当に満足している。マシンに絶対的な速さがなくても、今あるパッケージから最大限を引き出してくれた。シルバーストンでも今日でも、戦略は的確だった。今日は僕の判断でピットに飛び込んだけど、チームはすぐに準備してくれていた。それが実を結んだ。」
「次はダウンフォースの高いサーキットになるから、また勢力図が変わってくると思うけど、1戦1戦集中して取り組んでいくよ。シルバーストンとスパは良い週末だった。次も楽しみだね。」
「彼(角田)とは今夜、一緒にフライトする予定なんだ。機内で口をきいてくれないかもしれないな。それぐらいフラストレーションが溜まっていた。ピットのタイミングが遅れたことにも驚いたし、僕の後ろにずっといたのにも驚いたよ。」
「僕は自分のレースに集中していたし、彼も同じ。彼はウェット向けに少し多めのダウンフォースを選んだようだけど、僕はたぶんグリッドで一番スキニーなリアウイングだったと思う。彼が僕の後ろに入ってしまったのは運が悪かったと思う。」