ピエール・ガスリー:「うん、彼とは事前に話したよ。率直に言って、みんなセカンド・カ ーっていう同じバスケットに入れられるんだ。でも、僕にとってはアレクスやペレスとは状況がかなり違っていた。あまり詳しくは言わないよ。明らかに、裕毅にはうまくいっていない部分がある。友人として、どうにかうまくいってほしいと願っている。あの意地の張り合いのグリッドでは、みんな何ができるか分かっている。でも、どうもしっくりきていないようなんだ。」

アレクサンダー・アルボン:「このクルマはまさに刃の上に乗っているようなマシンで、マックスはそれを乗りこなせる。僕自身、苦労した経験があるし、今ならどうにか乗り切れるとは思うけど、それは多くのドライバーにとって自然な感覚ではないんだ。今見ているもの、僕が感じたことは、RBはとても『寛大なクルマ』だった。2019年はバランスも良く、安定していて、自信を与えてくれた。若手ドライバーばかりがこのマシンに乗っていたから、チームの基盤は若手育成に向いている。そして、RBはほぼ過激に振り切っているんだ。とても寛大なクルマから、最も厄介なクルマへと変わる。一つのクルマに適応するためには大きな順応が必要だよ。」

「走りだけの話ではないんだ。もっと大きな部分はクルマを理解すること、タイヤを理解すること、エンジニアリング、そして自分自身のドライビングスタイル。こういうことは、若手ドライバーでも、F1で走っていても、自分に合う走らせ方を見つけ出す過程なんだ。マックスにはそのクルマを走らせられる能力があるし、彼はその走りを好む。そこが一番速い道だから、彼はそれに合わせて走り、ラップタイムを稼げる。そういう部分があるんだ。そして最も単純な話として、“ナンバー2ドライバー”という立場を受け入れることも簡単ではないんだ、若いドライバーにとっては。」

カルロス・サインツ:「誰しもがフェルスタッペンのチームメイトをするのは本当に大変だったと思うよ。僕がマックスとチームメイトだったときは、こんなに大変だとは思わなかった。彼の速さに驚いたし、間違いなく信じられないドライバーだ。多分、彼は史上最高のドライバーの一人になるだろう。いや、もう既になっているかもしれない。でも、最初の年を通じて僕は、誰とでも戦える自信を持てたんだ。チャールズ(ルクレール)、ランド(ノリス)、ニコ・ヒュルケンベルグ。これまで速いドライバーとチームメイトになってきたけど、今はアレックスもすごく速い。だから、最高のライバルと戦いたいという気持ちが強くなるばかりだったんだ。」

イザック・ハジャー:「僕が4年前にレッドブルと契約したとき、その目標は明確だった――ビッグチームに上がることだ。今は自分のいる場所に満足しているし、たくさん学んでいる。それは自然な流れだ。隠す必要なんて全くないよ。」

マックス・フェルスタッペン:「僕はそれ以外知らないからね。基本的に僕はレッドブルから始まった。だから、知っているのは一つのクルマだけなんだ。それに適応している。それが最高なのか、最速なのか、それとも違うのかは知らない。ただ、与えられたものに順応して――ただそれを走らせるだけさ。それで何年もいいパフォーマンスを上げてきた。僕たちはチームとして素晴らしいことを成し遂げた。そしてこの年も、去年も、他チームもレベルアップしてきている。今は僕らがもっとパフォーマンスを見つける番さ。でもリミットで走る車なら、簡単なクルマなんてないさ。」