アルピーヌはイタリアGPの週末に、ピエール・ガスリーとの契約を2028年末まで延長したと発表した。現在チームはコンストラクターズ最下位だが、2025年シーズンここまでの20ポイントはすべてガスリーが稼いでおり、最上位はイギリスGPの6位だ。アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットへ切り替える計画で、規則変更の節目に向けて“軸”を固定した形だ。

ガスリーは発表の中で長期コミットメントへの喜びと、フランス人ドライバーとしてフランスの自動車メーカーで走る誇りを強調した。

「僕はアルピーヌと長期的な未来を約束できて本当にうれしい。フランス人としてフランスのメーカーのマシンを走らせるのは誇りだ。2023年に加入して以来、ここが未来に向けているべき場所だと感じてきた。フラビオの支援と信頼、そしてエンストンのメンバーたちが、僕にとってこの決断を自然なものにしてくれた。僕らは共通の目標——レース優勝と世界選手権制覇——に向かって進んでいく」

アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレも、ガスリーを“新時代を率いるリードドライバー”と位置づけて称賛した。

「僕らは2026年から始まる新時代に向けて準備ができている。ガスリーはこの厳しい時期においてチームにとって計り知れない資産だ。態度、献身、才能に深く感銘を受けている」

ガスリーの戦績ハイライト

  • F1通算:1勝(2020年イタリアGP)、表彰台5回
  • アルピーヌ加入後(2023年〜):表彰台2回(2023年オランダGP3位、2024年サンパウロGP3位)
    昨季はチームのコンストラクターズ6位に貢献
  • 2025年シーズン途中経過:チームの全20点を獲得し、自己最高位はイギリスGP6位