2024年11月28日、ルサイル・インターナショナル・サーキット – カタールGP FIA主催のドライバーズプレスカンファレンス
ルクレール「チームとして団結し、タイトル争いを続ける」
ラスベガスGPでのサインツとの一件について問われたルクレールは、すでに話し合いを終えたことを明らかにした。
「ラスベガスで起きたことに触れるつもりはない。シーズン最後の2戦であり、コンストラクターズチャンピオンシップを獲得するために全力を尽くす必要がある。それだけが重要だ。ラスベガスでの件については話し合いを済ませ、全て解決している。それが一番大切だ。カルロスとはいつも良好な関係を築いており、時には思い通りにいかないレースもあるが、大切なのはそれについて話し合い、前進することだ。」
今後の展望についても語り、マクラーレンとの差を埋める意気込みを見せた。
「現実的には、この週末は少し難しいものになるだろう。ただし、スプリント週末でもあり、FP1から車の調子を整えれば大きな差が生まれる可能性がある。紙の上では最も得意なトラックではないが、それでも状況をひっくり返せる可能性は十分にある。我々はそのために全力を尽くしている。」
2024年シーズン全体を振り返り、チームの成長を強調した。
「過去のシーズンと比べて、我々はポイントを最大化し、苦しいレースでの損失を最小限に抑えることができた。以前は外的要因に対してチーム全体が影響を受けやすかったが、今では精神的にもより安定している。とはいえ、まだ十分ではない。ドライバーズタイトルを失った事実があるが、チームは正しい方向に向かっていると感じている。」
ガスリー「改善を実感しながら挑むカタールGP」
ラスベガスGPの予選で3位を獲得したガスリーは、車両の進化を実感していると語った。
「ラスベガスでの予選は非常に良い結果だった。特にこの数週間、車の状態が良くなっていると感じる。ラスベガスでは、冷たい気温やストリートサーキットの特性をうまく活かし、完璧なラップを決めることができた。今年の開幕戦バーレーンでは20番グリッドからのスタートだったことを考えると、大きな進歩だ。」
カタールGPに向けても自信を見せた。
「我々は現在、選手権6位争いの中にいる。アルファタウリ(発言のまま)やハースも強力だが、激しい戦いになることを楽しみにしている。この数週間で見つけた良い流れを維持して、良い結果を狙いたい。」
シーズン全体を振り返り、チームの進化と今後の見通しについてもコメントした。
「シーズン序盤は失望の連続だったが、チームの努力によって車の問題点を特定し、改善に取り組むことができた。2025年に向けて、さらに競争力のある車を作り上げる準備が整いつつある。トップ4との差は依然として大きいが、少しずつその差を埋めるための基盤を築けている。」
アロンソ「挑戦の中で学び、未来に生かす」
2024年シーズン後半の苦戦について尋ねられたアロンソは、挑戦を成長の機会として捉えていると述べた。
「今シーズン、車を大幅に改善することはできなかった。しかし、その困難から多くの教訓を得た。それを来年の車に反映させることが、後半戦最大のポジティブな側面だ。夏以降、ライバルチームとの戦いで苦戦する場面もあったが、すべての経験が次のステップに役立つと確信している。」
ラスベガスGPでの改善についても言及した。
「ラスベガスでは、日曜日の走行中に車がより生き生きと感じられた。スタート前のラップからその違いを感じ、レース中もいくつかのポジションを上げることができた。この勢いを活かして、明日のFP1が待ち遠しい。」
アレクサンダー・アルボン「ウィリアムズの未来に希望」
今季後半の苦戦について問われたアルボンは、現状を正直に振り返りつつ、チームの改善に期待を寄せた。
「ここ数戦は間違いなくスムーズではなかった。クラッシュもいくつかあったが、すべてが我々のミスというわけではない。それでも、メカニックやファクトリーのスタッフが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、競争力のある車をトラックに送り出すことができている。非常にタフな状況だが、ウィリアムズの強みは皆が楽観的であることだ。」
また、車両の競争力についても次のように語った。
「予選パフォーマンスで見ても、たとえばメキシコでは8位、ブラジルでは事故がなければ2位、3位につけていた。結果がすべてではない。問題が続いているだけで、全体の状況が悪いわけではない。来季に向けた変化が多い中、短期的な苦痛を味わっているが、将来的には大きな成果を期待している。」
来季から新たにチームメイトとなるカルロス・サインツへの期待も述べた。
「正直に言うと、カルロスとはまだあまり話せていない。ただ、フェラーリから来た彼の新鮮な視点は、我々の強みと弱点を把握するのに非常に役立つと思う。私はウィリアムズで3年を過ごしてきたが、外部からの新しいエネルギーがチームに良い影響を与えるはずだ。」
周冠宇「アップグレードの効果を実感」
ラスベガスGPでQ2進出を果たした周冠宇は、車の改良が奏功したことを語った。
「ラスベガスでのアップグレードは、今季最大の進化だったと思う。FP2での比較では、すべてが正しい方向に向かっていると感じた。車のパフォーマンスが着実に向上しており、これはチーム全体にとって非常にポジティブな一歩だ。」
ポイント獲得の可能性についても次のように述べた。
「現在の状況では、ポイントを得るには少し運が必要だと思う。ミッドフィールドの競争が非常に激しく、我々の車単体のパフォーマンスではトップ10にはまだ届かない。ただ、良い位置でスタートできれば、何が起きてもおかしくない。」
シーズン全体を振り返り、次のように結論付けた。
「シーズン序盤は良いスタートだったが、その後は予想外の困難に直面した。ピットストップの問題が解決するまでに時間がかかり、その間にポイントを逃した。しかし、サウバーと一緒に過ごした2年半は非常に家族的な感覚があり、この旅路を最高の形で締めくくりたい。」
セルジオ・ペレス「来季に向けた再起への決意」
今季の不振について問われたペレスは、問題の背景を説明しながらも、来季への意欲を語った。
「ラスベガスでは、特に予選で問題が発生した。Q1敗退の理由はデータで明確に分かったが、決勝ではタイヤの劣化に苦しみ、戦略が大きく妥協された。それでも、レース中に示したペースには手応えを感じた。」
今季を振り返り、次のように述べた。
「シーズン序盤は4戦連続で表彰台に上がり、順調だった。しかし、ヨーロッパラウンド以降、車の特性が変わり、適応するのに時間がかかった。他チームが進化する中で、我々は迷走し、多くのポイントを失った。それでもF1とはそういうものだ。来季に向けてチーム全体で状況を改善するべく努力している。」
来季も引き続きレッドブルで走ることについての質問に対し、次のように断言した。
「チームはすべての情報を持っており、内部的にすべてが明確になっている。契約を延長した理由があり、我々はチームとして困難を乗り越え、より良いシーズンを迎える準備を進めている。」