1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2.ランド・ノリス(マクラーレン)
3.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
4.カルロス・サインツJr.(フェラーリ)
5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
7.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
8.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
9.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
10.ケビン・マグヌッセン(ハース)
11.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
12.バルテリ・ボッタス(ザウバー)
13.ランス・ストロール(アストンマーティン)
14.エステバン・オコン(アルピーヌ)
15.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
16.リアム・ローソン(RB)
17.角田裕毅(RB)
18.フランコ・コラピント(ウィリアムズ)
19.周冠宇(ザウバー)
20.セルジオ・ペレス(レッドブル)

ピアストリ、カタールスプリントで優勝。最終コーナーでノリスが順位を譲り、マクラーレンがワンツーフィニッシュ

オスカー・ピアストリが2024年カタールグランプリのスプリントで劇的な勝利を収めた。この勝利は、チームメイトのランド・ノリスが最終コーナー直前でピアストリに順位を譲る形で実現した。ピアストリは昨年に続き、再びカタールスプリントの覇者となった。

土曜日に行われたルサイル・インターナショナル・サーキットでのレースは、ノリスがポールポジションから見事なスタートを切り、リードを守り続ける展開だった。一方、ピアストリはジョージ・ラッセルを抜いて2位に浮上。マクラーレンとメルセデスの激しい争いが19周のスプリントを通じて繰り広げられた。

ピアストリはレースを通じて2位をキープ。レース終盤、ノリスがチェッカーフラッグ直前でスローダウンし、ピアストリに1位の座を譲った。この結果、ピアストリはチームへの貢献に応える形で優勝を飾った。

3位にはジョージ・ラッセルが入り、4位にはフェラーリのカルロス・サインツが続いた。その後、シャルル・ルクレールがルイス・ハミルトンとの熾烈なバトルを制して5位を獲得。ハミルトンは6位、ハースのニコ・ヒュルケンベルグとレッドブルのマックス・フェルスタッペンがそれぞれ7位、8位でポイント圏内に入った。


ノリスの圧倒的なパフォーマンスとピアストリへの譲位

この日のスプリントは、金曜日の短い練習セッションに続き、スプリント予選でグリッドが決定された。ノリスはSQ1、SQ2、そしてSQ3を通じて圧倒的な速さを見せ、ポールポジションを獲得。しかし、ラッセルが最後の瞬間にピアストリを抜いて2位を奪取したことで、マクラーレンのフロントロー独占はならなかった。

一方、セルジオ・ペレスとフランコ・コラピントは、パルクフェルメで車両の変更を行ったため、ピットレーンからのスタートを余儀なくされた。

スタート時、全車がミディアムタイヤを選択する中、キック・ザウバーの周冠宇だけがソフトタイヤを装着する異例の戦略を取った。


レース序盤の攻防とノリスのリード

気温が高く風がやや強い中でスタートが切られると、ノリスは素早くリードを奪い、ピアストリはターン2でラッセルを抜いて2位に浮上。後方ではハミルトンが目覚ましいスタートを切り、フェルスタッペンとルクレールをかわして5位に上がった。

一方でフェルスタッペンはオーバーステアの問題を抱え、序盤は9位と苦戦した。さらに、ペレスもピットレーンスタートの影響で後方に沈む厳しい展開となった。


中盤戦の緊張感

4周目、ラッセルはピアストリに激しくプレッシャーをかけ、ターン1でオーバーテイクを狙うも、ピアストリが巧みに守りきった。ラッセルは無線で「彼が突然ターンインしてきた!」と怒りを表した。

後方では、周冠宇のソフトタイヤ戦略が失敗し、キック・ザウバーはミディアムタイヤに交換せざるを得なくなった。また、ルクレールはハミルトンを追い詰め、13周目にサイド・バイ・サイドの攻防を繰り広げた末に5位の座を奪取した。


最終盤のドラマ

スプリントの残り数周、ノリスはフロントタイヤの摩耗を訴え、ラッセルも依然としてピアストリを追撃。しかし、チェッカーフラッグが近づく中でノリスがペースを落とし、ピアストリが1位でフィニッシュ。これにより、マクラーレンは見事なワンツーフィニッシュを達成した。この結果により、マクラーレンはコンストラクターズ選手権でフェラーリに対し30ポイントのリードを広げた。