エステバン・オコンが、ハースでタッグを組むこととなったレースエンジニア、ローラ・ミューラーとの仕事についてコメントし、彼女がマシンのパフォーマンス向上に向けて費やす仕事を称賛した。

チームプリンシパルである小松礼雄は、ミューラーの芯の強い性格について言及しており、これはオコンの性格ともよく合うだろうと感じていた。オコンはポッドキャスト「ビヨンド・ザ・グリッド」で、彼女の働きぶりを高く評価し、これまでの共同作業について語った。

「ローラと働くのは素晴らしいことだ。彼女は本当に素晴らしいエンジニアだ。既に多くの異なるカテゴリーで経験を積んできている。彼女はDTMにも関わっていたし、僕もDTMを経験していたので、そこに共通点がある。しかし、彼女はもっと多種多様なカテゴリーでの経験を積み重ねていて、そのキャリアの軌跡には非常に感銘を受けている。彼女が費やしている労働時間はほんとうに印象的だ。彼女は労働時間を気にしないんだ。」

「鈴鹿では難しい週末だった。我々は長時間ミーティングとデブリーフィングを続けていた。パフォーマンスが望んでいたものではなかったからだ。そして彼女は一日中、サンドイッチも飲み物も口にすることなく席を立たなかった。」
「彼女は、午後7時半か8時くらいに『エステバン、そろそろ食事を取りに行こうと思う』と言ったんだよ。僕は『まだ食事していなかったの?』と驚いた。すると彼女は『食べていない』と答えた。1日中、仕事に全力を尽くしていたんだ。」

オコンは、今シーズンの困難な挑戦を認めつつも、ハースでの新しい環境に順応できていると感じていると語った。

「チームの第一印象は、大きな家族のようだということ。
このチームは僕を本当に温かく迎え入れてくれたので、すぐに自宅のように感じることができた。本当に新たなスタートだ。僕はチームの皆と非常によく溶け込めていると感じているし、皆が成功への意欲とモチベーションを持っている。
彼らは自分たちの仕事に誇りを持っている。それは素晴らしいことだ。もし自分の仕事に誇りを持てなかったら、その仕事をする意味はない。こんなチームの一員になれることは本当に素晴らしいことだし、今年さらに前進できることを願っている。」

「チームの雰囲気は、フォース・インディア時代のような家族的な感じがある。しかし、チームが小さいとは感じない。必要なものがあれば、これまでの経験よりもはるかに速く手に入る。
小松が語るように、改善すべき点は多く存在するかもしれないが、それでも小さなチームだとは感じない。なぜなら、仕事の質が非常に高いからだ。人手不足も感じない。全員が私を最善の形でサポートしようと努力してくれているからだ。」