
オコンのアメリカチームへの移籍は、現時点ではおおむね順調に進んでいるようだ。彼自身は、以前のチームと似ている点も多いが、やはり違いも感じているという。
彼は、加入時に小松代表から聞かされた約束について、守られていると感じている。チームは全力で彼の問題解決に取り組んでおり、彼の意見を積極的に取り入れているという。実際、彼は加入直後にマシンの弱点をすぐに見抜いたと語る。
「ああ、もちろんだ。アヤオが言っていたことに嘘はなかったよ。物事はうまく進んでいるし、もちろんもっと速さが欲しいけど、それが今の僕たちの課題なんだ。だけど、それ以外はすごく明確で、目標は一つだけ。サーキットでのパフォーマンスに集中すること。それが大事なんだ。だから僕は満足しているよ」
「僕にとってはすごく透明性がある。直線スピードの問題は、そこまで気にしていないんだ。今の僕たちがいる位置を示しているだけだからね。他チームと比べるとGPS上でその差が見えてくるけど、僕が注目しているのはもっとバランスの部分なんだ」
「特に低速でマシンを回頭させるのが難しいし、不安定さも感じている。でも、そういうところでチームが僕の発言に耳を傾けて、開発の方向性を調整してくれているのは本当に良いことだと思う」
「高速域では不安定なところがあって、これは改善に役立つはずなんだ。実際にそれがシミュレーションでチームが見ていることと合っているか、これから確かめていくよ。僕の成績に波があることについても、いくつか理由はある。まず、直近2戦までは、安定して良いパフォーマンスを出すのが難しかった。必ずどこかで苦戦するレースがあったからね」
「いまでも予選でマシンバランスを整えるのは難しい部分がある。でもオーストリアではかなり改善された。マシンに多くの変更を加えたことで、急に正しい方向に進んでいると感じられたんだ。僕のためになることがたくさんあったよ。チームに加入してすぐ、自分が速くなるために必要な弱点を見つけることができた」
「そして今では、その弱点を改善するための技術的なアップデートが実際に入ってきている。これから、そしてシーズン後半にかけて、その成果が見えてくるはずだ」
また、オコンはレースエンジニアのローラ・ミューラーとの関係も順調だと語った。このコンビは、確実に歩みを進めている。
「間違いなく、僕たちはマシンについてどんどん理解を深めているよ。すごく順調に進んでいる。お互いの理解も深まってきているし、小さな課題にも一緒に取り組んでいる。彼女と一緒にいることで僕も多くを学んでいるんだ。これまでのレースでも堅実な仕事ができているし、ミスもなく、かなり良い流れにあると思うよ」