イモラにあるアイルトン・セナを讃えるモニュメントが、12月中に複数回、心ない行為によって損壊されたことがイタリアのFormula Passionによって報じられた。ブラジル出身の伝説的ドライバーであるセナは、1994年にウィリアムズでの大事故によってイモラで命を落とし、以降、このサーキットでは追悼の意が表されている。
今年はセナがイモラの壁に衝突した、あの悪名高い日からちょうど30年という節目であった。同じ週末にはローランド・ラッツェンバーガーもイモラで事故死しており、1994年以降イモラの安全性は大幅に向上するよう徹底的に改修され、長いブランクを経て現在は再びF1カレンダーに名を連ねている。ルイス・ハミルトンはじめ多くのドライバーはセナをアイドルと称しており、今年はこのモニュメントを訪れて、ファンが長年続けているようにモニュメント横の柵に自らの敬意を示す品を残している。
Formula Passionによれば、このモニュメントは12月19日と24日に損壊行為を受けたとされる。ステファノ・ピエロッティが制作したセナの有名な彫像そのものは無事であったが、掲げられていた旗や横断幕、その他の品々の多くが燃やされた。別の地元メディアは加害者が地元の若者グループであると伝えており、彼らはナイトクラブへ行く前に酒を飲む過程で、これらの破壊行為に及んだという。犯行に深い意図はないとみられている。