
イタリアGPは大きなアクションこそ少なかったが、スチュワードたちは忙しい午後を過ごした。4件のインシデントが精査され、その結果3人のドライバーにスーパーライセンスのペナルティポイントが科された。
最も重い処分を受けたのはハースのオリバー・ベアマンだった。41周目、カルロス・サインツとのバトルで接触を引き起こし、サインツをスピンさせてしまった。サインツはオーバーテイクを仕掛け、コーナーの頂点で前輪を前に出していたため、ルール上はサインツに優先権があった。ベアマンが引かなかったことで、衝突の原因を作ったと判断された。
スチュワードのディレック・ワーウィックらは、ベアマンにレース中の10秒加算ペナルティを与え、さらにライセンスに2ポイントを追加した。これで彼の累積ポイントは直近12か月で10に達した。あと2ポイントで出場停止となる。
20歳のベアマンにとっては緊張の日々が続く。11月2日まではポイント失効がないため、それまでの4戦をクリーンに走り抜けなければならない。
ハースにとっては厳しい一日だった。エステバン・オコンもランス・ストロールをコース外に押し出したと判断され、1ポイントのペナルティを受けた。またアントネッリもペナルティポイントを受けている。