フェルナンド・アロンソが、マックス・フェルスタッペンの4つのワールドタイトルが、かつてのライバルであるセバスチャン・ベッテルの4つのタイトルよりも価値があると語った。この発言は、アロンソが2024年ラスベガスGP後にDAZNとのインタビューで行ったもの。
「ベッテルの時代はマシンが圧倒的だった」
ベッテルは2010年から2013年にかけて4連覇を達成したが、アロンソはその期間フェラーリドライバーとして最大のライバルであった。しかし、アロンソはベッテルがドライビングスキル以上に車の性能によって支えられていたと考えている。
「ベッテルがタイトルを取ったとき、彼のマシンは信じられないほど強力で、競争相手がほとんどいなかった」とアロンソはDAZNに語った。その後、Viaplayのインタビュアーが「フェルスタッペンのタイトルの方が価値があるということか?」と尋ねたところ、アロンソはシンプルに「そうだ」と答えた。
苦境のキャリアを乗り越えるアロンソ
アロンソはいまやF1の歴史において最も運に恵まれなかったドライバーになりつつある。2007年にはわずか1ポイント差で、2010年には4ポイント差、そして2012年には2ポイント差でタイトルを逃し、5度のチャンピオンになる機会を逸している。
さらに、キャリアの中で移籍のタイミングに恵まれず、チームの競争力低下に悩まされることも多かった。それでも、2023年にアストンマーティンで復活を遂げ、シーズン中に8回の表彰台を獲得し、ランキング4位でフィニッシュした。しかし、2024年シーズンはその勢いを失い、苦しい状況が続いている。
「2026年にはフェルスタッペンと戦いたい」
アロンソは2026年のレギュレーション変更を見据え、再びフェルスタッペンに挑戦したい意欲を見せた。
「2026年にここにいられることを願っている。そのとき、マックスと本当の戦いができるかもしれない。」
「今年の彼のタイトルは特別なものだと思う。今年のマシンは昨年ほど圧倒的ではなかったが、彼は素晴らしい仕事をした。一番良い例がブラジルでの驚異的なパフォーマンスだ。彼がどれだけ優れているかを物語っている。マックスのようなドライバーから学べることは常にある。」
アロンソの未来への期待
2024年シーズンで4度目のタイトルを獲得し、歴史に名を刻むフェルスタッペン。アロンソはその才能に最大限の敬意を表しつつ、次の時代に向けて自身の挑戦を続ける意欲を見せている。