
オランダGP、2位でフィニッシュしたマックス・フェルスタッペンは、レッドブルのマシンが力不足であることを認めた。
「表彰台に立ててもちろん嬉しいよ。でもスピードという点では良くなかった。3位に入れたのは予選のおかげにすぎないんだ」
「僕たちはレース全体を通じて、レーシングブルズと戦っていたんだ。自分たちの姉妹チームとだよ。これは良くない。マシンがただ速くないんだ」
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも、この問題の深刻さを認めた。彼はオーストリアÖsterreich紙に対し、オランダGPでマクラーレン勢が本気でプッシュしていれば、1周あたり1秒もの差があったと語った。
この現実を受け、フェルスタッペンはレーシングブルズに乗り換えて5度目のタイトルを狙うべきだという冗談めいた説まで飛び出している。フェルナンド・アロンソは、「フェルスタッペンがレーシングブルズをドライブしていたら、彼は再びチャンピオンになれたかもしれないと」コメントした。レーシングブルズCEOのペーター・バイヤーはその話を笑い飛ばした。
「僕たちも他のみんなと同じように冗談で話しているだけだよ。結局のところ、2つのチームは違う形で運営されている。問題になることはないし、ただのジョークさ。月に飛び立つような話で、現実には起きないんだ」
チーム代表のアラン・パーマーネも、フェルスタッペンがせめてフリー走行でマシンを試す可能性があるかと問われると一蹴した。
「今週末、誰かに聞かれたんだ。マックスがFP1で僕たちのマシンに乗るんじゃないかって。もちろんそんなことはない。僕たちは自分たちのマシンから最大限を引き出すことに集中しているし、レッドブルも同じだ」
それでも、ハジャーがチェッカーフラッグ時にフェルスタッペンからわずか数秒差に迫ったことで、ルーキーが親チームにどこまで挑むことを許されるのかという憶測は消えていない。
レーシングブルズのチーム代表ローラン・メキースは断言した。
「もし彼にフェルスタッペンを抜くことを許さないなんてことがあれば、それは規則違反だ。だから答えはイエスだ。もちろんハジャーはレッドブルのマシンに挑むことが許されている」