アレックス・アルボンは、今季のF1で自身の評価が急上昇している中でも、ウィリアムズへの集中を崩していないと語った。

フランスAuto Hebdoにアルボンはこう述べた。

「僕はこのマシンをランキング上位へ押し上げるために、たくさんの時間とエネルギー、そして魂を注ぎ込んできた。確かに今年は僕の評価が上がったが、焦点はウィリアムズにある。契約期間はまだ長いし、この先どこまで行けるかを見届けたい」

アルボンは昨年、2025年末までの契約を延長し、複数年契約を結んだ。契約は少なくとも2027年まで続くとみられている。

29歳のアルボンは今季、自己最高と言えるシーズンを送っており、8月のサマーブレイクを54ポイントで迎える。これはチームメイトのカルロス・サインツ(16ポイント)を大きく上回り、予選・決勝ともにリードしている。

しかしチーム代表のジェームズ・ヴォウルズは、ウィリアムズの本当の目標は2026年以降であると強調。今年の接戦のミッドフィールド争いで順位を落とす可能性があっても構わないと語った。

「5位はもちろん悪くないが、重要ではない。FW47は今季わずか2回のアップグレードしか受けておらず、今後も追加はない」

アルボンによれば、近年ウィリアムズ以上に進歩を遂げたチームはマクラーレンだけだという。

「ウィリアムズと僕らが歩んできた軌跡を振り返ると、他にこんなに急速かつ継続的に上昇してきたチームはないと思う。正しいかどうかは分からないが、僕はそのプロセスの一部になってきたと感じているし、最後まで見届けたい」

2026年のレギュレーション刷新では、ウィリアムズのエンジン供給元であるメルセデスが有力候補とされている。ヴォウルズ代表は、ウィリアムズの長期的な投資が最も大きな成果を生むのは2027年だと見ており、アルボンも同じ考えを持っている。

「僕は努力の成果を見届けたい。他チームと比べても僕らは成功してきたと感じる。マクラーレンを倒せるかもしれないが、マクラーレンは安定していて、長年強い瞬間を持ってきた」