
フラビオ・ブリアトーレは、アルゼンチン人ルーキー、フランコ・コラピントが不安定なシーズンを送っているにもかかわらず、モンツァでスカイ・イタリアの取材に応じた際に、以前よりも前向きな姿勢を見せた。
「まだ決まっていないが、現時点ではフランコはよくやっていると思う。シーズン序盤は多くの新人と同じように経験不足で苦しんだが、ここ3、4戦は安定していて大きなミスもない。もしかしたら来年もフランコになるかもしれない。残り4、5戦で判断することになるだろう」
一方で、チームメイトのピエール・ガスリーは先週末、2028年までの契約延長を決めた。これにより、アルピーヌはもう1つのシートを誰に託すか慎重に見極めているところだ。
選択肢は限られている。角田裕毅には十分な経験があり、ガスリーと組んだ経験も含め問題がなさそうだ。おそらく獲得可能とみられるが、今季はパフォーマンスを発揮できず評判を落とすシーズンを過ごしており、これをアルピーヌがどう見ているか。メルセデスPUなどに適応できず、同じことが繰り返される可能性を懸念しているだろう。また新人ポール・アーロンらも候補に挙がるが、コラピントを続投させるよりもリスクが大きいとみられているだろう。
さらに、コラピントにはアルゼンチンのスポンサー支援という強みもある。
しかし、ドライバー問題以前に、アルピーヌのシーズン自体は厳しい。フランスチームはコンストラクターズ選手権最下位に沈み、2025年型マシンの開発も早々に打ち切り、2026年の新レギュレーション対応に注力している。
「現在のマシンが、残りのレースで僕たちのドライバーに与えられる唯一の武器だ。すでに2026年に向けた開発へ力を注いでいるからだ。今後も難しい週末があるだろうが、舞台裏で進んでいる仕事に自信を持っている。チームには必ず明るい未来が訪れると信じている」