角田裕毅はキャデラックのシート候補の一人だったが、最終的にその座を得たのはセルジオ・ペレスと、バルテリ・ボッタスだった。

角田はレッドブルとの契約が今季で満了を迎えるにあたり、自身の進路を考えざるを得ない状況にある。今季は個人成績としてチーム史上最悪レベルの苦しいシーズンを過ごしており、チームメイトのマックス・フェルスタッペンでさえ「RB21は非常にドライブが難しい」と認めている。

角田のマネージャーは5月末のモナコGP週末にキャデラックと「会談」を行っていた。以前にはアストンマーティンとの噂もあったが、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは来季も契約が残っている。

キャデラックにとって角田は魅力的な獲得候補だったが、角田自身は新規参戦チームに加わることに躊躇があったのかもしれない。2025年の彼はキャリア最高成績となるドライバーズ選手権12位でシーズンを終えていた。


アルピーヌ、角田裕毅をリストアップ

アルピーヌはフランコ・コラピントのパフォーマンスに懸念を抱き、ペレスとボッタスとも交渉を行った。しかし最終的にキャデラックのより具体的な提案に敗れた。

ただし、コラピントの立場はまだ安泰ではない。RacingNews365(オランダ版)の報道によれば、ジャック・ドゥーハンが“復帰候補”として依然リストに残っているという。彼は今季序盤わずか6戦でシートを失っていた。

さらに「角田の名前も検討されている」と伝えられている。フラビオ・ブリアトーレがコラピントの後任を決めるにあたり、角田とドゥーハンが有力候補だが、「突然意外な人選をする可能性」もあるという。

もし角田がアルピーヌに加入すれば、かつてアルファタウリ(現レーシングブルズ)でチームメイトだったピエール・ガスリーと再びコンビを組むことになる。


角田のアルピーヌ移籍を阻む壁

ペレスとボッタスの獲得競争でキャデラックが勝利した理由のひとつは、アルピーヌが十分な保証を提示できなかったことだ。チームはコラピントを解雇できるかどうか確証を持てなかった。

アルゼンチン人ドライバーであるコラピントは複数のスポンサーをチームにもたらしており、その契約条件が複雑に絡み合っている。結果的にスポンサー資金の影響で、来季もシートを維持する可能性がある。

一方で角田がレッドブルに残留する可能性も残されている。そのためには走りで改善を示さなければならない。現チーム代表のローレン・メキースは角田の才能を高く評価している人物だ。

角田を残留させる場合、アルビッド・リンドブラッドの昇格は1年先送りになる可能性が高い。リンドブラッドはF2からレーシングブルズへの昇格が見込まれており、リアム・ローソンとのラインアップが予想されていた。また、イザック・ハジャーはトップチーム昇格の候補に挙げられている。