
フェラーリのチーム代表フレデリック・ヴァスールの契約が更新されないのではないかという憶測が飛び交う中、元フェラーリドライバーのルネ・アルヌーはイタリア「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙でこう語った。
「ヴァスール体制下のフェラーリの結果は見ての通りだ」
「僕の予想が外れて、もっと多くの勝利を目にできればうれしい。でも、チーム代表の口から“(カナダGPで)5位でそこそこ満足している”という発言を聞いたときには、理解に苦しんだよ。もしマラネロがすでに2026年の開発に本腰を入れていないなら、チームの状態はかなり悪いと言わざるを得ない」
シャルル・ルクレールは、マラネロの様子についてポジティブなコメントを残した。
「サーキットに来るたびに僕は笑顔なんだ。この環境が好きだし、フレッドとはいいチームを築けている。僕たちはまた勝てるようになる。もちろんルイスとも一緒にね。それが僕たちの目標なんだ。チームを取り巻くたくさんの噂がある中でもね」
レッドブル・リンクでは、チーム代表の将来に関する憶測よりも、フェラーリのアップグレード、特に新しいフロアに関するポジティブなニュースの方が話題を集めている。さらに、スパ・フランコルシャンで導入が予定されていた改良型リアサスペンションの投入が、次戦シルバーストンに前倒しされる可能性も報じられている。ルクレールはオーストリアでの新フロアについて、
「これは大きな一歩だ。でも、これでマクラーレンに追いつけるかというと、それは難しいと思う。差が大きすぎる。いくつもの小さなステップが必要になるだろうね」
ルクレールも2026年型マシンをシミュレーターで試したと語り、マックス・フェルスタッペンと同様に新レギュレーションがレースの楽しさを損なうのではないかという懸念を示した。
「正直言って、あまり楽しくなかった。でも、まだ開発の初期段階なんだ」