アゼルバイジャンGPの予選後検査で、エステバン・オコンのマシンがテクニカルレギュレーションに抵触したと判定され、予選結果から除外となった。対象はリアウイングの先端部に対する柔軟性(たわみ)テストで、許容値を超える変形が確認されたためだ。オコンはQ1敗退の18番手計時だったが、この裁定により決勝は最後尾からのスタートに変更される。

スチュワードはFIAテクニカルデリゲートの報告とチーム側の聴取を経て失格を決定。ハースチームは原因を「製造もしくは組立過程の問題」による意図しない逸脱と説明しているが、競技規則は“意図”の有無にかかわらず技術違反を認めないため、結果は覆らない。今回の違反はリアウイングのメインプレーン先端のたわみ試験に関するもので、F1が厳格化を続けるフレキシブルウイング監視の一環として実施された。

バクーは6度の赤旗が出る混乱の予選となったが、その余波の一つがこの失格だった。ハースは選手権9位と苦戦が続く中での手痛い打撃であり、オコンは追い上げを強いられる。