
F1ベルギーGP、アストンマーティンは2025年シーズン最後のアップグレードとして新型フロントウイングを持ち込み、週末の序盤は楽観的なムードに包まれていたが、アロンソとストロールは揃って最下位の列からスタートする結果となり、週末は一度も浮上の兆しを見せなかった。
「FP1では新しいパーツをテストできて、一歩前進したように思えたんだ。新しいウイングでダウンフォースが増して、それには満足している。今はそのセットアップを使っているよ」
とアロンソは金曜に語っていた。しかし土曜になると、2度の世界王者はより率直にチームの現状を語った。
「僕たちはこんなに遅くあるべきじゃない。クルマの感触は良かったし、自分としては全力で攻めていた。でも、タイムを見るとそれが足りていないんだ。僕としてはスパで走った中で最速ラップの一つだったと思う。でももちろん、ライバルたちはコースレコードを更新してくる。」
「仕方ないよ。コーナーでは良くなっていたけど、ストレートでは少し悪くなった。でもクルマに問題はなかった。驚きはないよ。」
チーム代表のアンディ・コーウェルは、新パーツの再評価の可能性を認めている。
「確信が持てないなら、従来のフロントウイングに戻すだろうし、データを見直すつもりだ」
新しいノーズは、リアウイングへの低速域の空力を改善する設計だが、「ハンガリーでは良い効果が期待できる」としている。また、アストンは今シーズンのアップグレードをすでに終了していることも明かされた。
「これが今年持ち込む最後の新パーツだ。今後は冷却やダウンフォースの微調整だけになるけど、それらもすでに導入されている空力パッケージの延長線上にある。」
アストンの長期的な焦点はすでに2026年に向けられている。エイドリアン・ニューウェイは、ホンダエンジンを搭載する新車に専念している。コーウェルは、メルセデスの2025年型リアサスペンションの購入についても再検討中だと語った。
「それは風洞での2026年開発グループの妨げになるから、慎重に判断する必要がある。」