
アストンマーティンは、今季から合流したエイドリアン・ニューウェイの存在が、すでに目に見える効果を生み始めていると強調した。ドライバー陣は「とても特別な影響力”がチーム内にもたらされ、開発現場の空気と意思決定の速さが変わった」と証言している。とりわけ2026年マシンへ向けた空力思想と車両アーキテクチャの整理が加速し、風洞での試行も一段と攻めの姿勢に転じたという。
アンディ・コーウェル代表は、着任直後からニューウェイが設計の骨格に踏み込み、優先順位の付け直しや部門横断のレビューの型を即座に根付かせたと説明。就任から最初の10日で2026年車の方向性に具体的な手応えがあったことも明かされている。こうした“即効性”は、空力・車体・ドライバー入力を橋渡しする同氏の総合力に起因するという。
一方で短期的なレース週末のアップデートは限定的で、本人の設計リソースは2026年車に100%投じられている。チームは結果を急がず、レギュレーション刷新とホンダPU移行の“リセット”に備えて基盤づくりを優先している。