アストンマーティンは、2026年のF1リザーブドライバーにアメリカ出身のジャック・クロフォードを起用すると発表した。F2で躍進する20歳は、2024年より同チームの育成プログラムに参画しており、メキシコGPのフリー走行出走や2,000km超のテスト走行実績を持つ即戦力とみなされている。これにより、アストンマーティンの来季体制の輪郭がいっそう固まった。

※ジャック・クロフォード
2020年よりレッドブル育成プログラム参加。2024年よりアストンマーティン育成プログラムに参加。
2023年F2参戦、2023年1勝ランキング13位、2024年1勝ランキング5位、2025年4勝ランキング2位(現時点)。

フェルナンド・アロンソは少なくとも2026年までの契約延長を公表済み。ランス・ストロールは継続参戦するだろうか。突然、父の後を継いで資本家への道を歩む決断を公表しても不思議ではないが、2026年のエイドリアン・ニューウェイ+ホンダPUに期待出来ることは間違いない。躍進のチャンスをこのタイミングで捨てるとは考えにくい。

この動きは、ホンダ支援を受ける角田裕毅にとってアストン行きという選択肢を狭めたとの見方を呼ぶ。英メディアは「角田のライフラインが事実上閉じた」と報じ、同チームの2026年計画が外部からの参画余地を減らしたと分析する。一方で、ホンダの発言や意向は明らかにされておらず、ストロールの決断次第などで再編の余地は残る。