
これまで各チームが各々実施していたニューマシンの発表を、合同イベントとした「F1 75」は、各メディアの反応をみると、概ね好評だったようだ。
チームごとに趣向を凝らしたマシンの登場シーンは見ごたえがあり、F1の商業サイドを盛り上げようとするリバティ・メディアの意気込みは十分に伝わってきた。テイク・ザットといったミュージシャンの登場もイベントを大いに盛り上げた。
ショーが進行して、各チームが新しいマシンとドライバーペアを披露し、今シーズンへの期待を込めたポジティブな雰囲気が漂うなか、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーが紹介されると、会場は唐突に不穏な空気に包まれた。
Abucheos a Horner en Inglaterra, si, nada fuera de lo esperado. Previsible. Lo absurdo es pensar que eso es un gran momento. En lo personal, no me regocijará nunca el mal de otros, como tantos pequeños que se sienten satisfechos con eso.
La F1 es mas grande y mucho. pic.twitter.com/ITTwlv9B0E— Luis Manuel López (@chacho_lml) February 19, 2025
ローリングストーンズの曲とともにホーナーが登場すると、大きなブーイングが起こった。ホーナーが短いスピーチを発する間も続き。ブーイングは、レッドブルのマシンと共にフェルスタッペン、ローソンが登場するまで止むことはなかった。
ブーイングの原因は、昨年の女性問題か、ペレスやリカルドの解雇か、角田を起用しなかったことだろうか。それら全てかもしれない。ホーナーは笑顔を絶やさず役割を果たしたが、長年トップチームを支えた代表が大きなブーイングで迎えられるシーンは異様であった。
これをレッドブルの経営陣や関係者がどのように捉えただろうか。巨額の投資を続けたチームの顔が、会場に同席している往年のチャンピオンや関係者の前で大ブーイングを受け、2万人のF1ファンに嫌われているように見えたことは、レッドブルが望んだ投資効果とはかけ離れた、屈辱的なものだったのではないだろうか。
