セルジオ・ペレスが、2024年シーズンの困難な状況に直面しながらも、レッドブルでの未来に楽観的な姿勢を見せた。ラスベガスGPでは苦しいレースが続き、予選で今季6回目のQ1敗退を喫したペレスだが、決勝では10位フィニッシュと粘りを見せた。来季2025年に向けての意気込みを語り、チームとの連携強化を強調した。
「ラスベガスで兆しが見えた」– セットアップ調整に手応え
ラスベガスGPの後、「あと少しで流れを変えられる」と語ったペレス。カタールGPを控えた記者会見で、セットアップやドライビングの適応について問われた際、次のように述べた。
「セットアップに関して、かなり良い方向に近づいていると思う。ラスベガスではサンパウロほどのペースはなかったけど、いくつか希望が見える兆しがあった。カタールは我々にとって良いトラックになるはずだと信じている。」
好スタートから一転、苦境に陥ったシーズンを振り返る
2024年序盤には4戦連続で表彰台を獲得し、良いスタートを切ったものの、ヨーロッパラウンド以降、シーズンが一変したと振り返る。
「シーズンの始まりはこれまでで最高のものの一つだった。しかし、ヨーロッパに戻ってきたときからシーズンが急変した。他チームが大きな進化を遂げた一方、私たちはマシンの方向性を見失い、苦戦が続いた。」
週末ごとのセットアップや調整に追われ、思うように結果を出せなかったと説明しながらも、チームと共に復調を目指して努力している姿勢を示した。
苦しい状況の中で、未来への信念を貫く
契約延長を果たしたものの、成績低迷によりチーム内外で将来を疑問視する声もある中、ペレスは自らの立場に揺るぎない自信を持っていると強調した。
「契約を延長したことには理由がある。チームはすべてのデータを持っており、我々がどこにいるのか、何が問題なのかを正確に把握している。チームとして一致団結しており、この難しいシーズンを乗り越え、来年に向けてさらに良い状態に戻すべく全力を尽くしている。」
100%の確信を持って来季もレッドブルのシートを守れるかと問われた際も、ペレスは次のように力強く答えた。
「ええ、もちろん。(Yeah, exactly)」
2024年カタールGPでの活躍が注目されるペレス。チームとの結束と彼自身の努力が実を結び、再び頂点を目指せるのか、目が離せない週末となりそうだ。