
ランド・ノリスは、カナダGP終盤に起きたチームメイトのオスカー・ピアストリとの接触について謝罪し、自身の判断ミスだったと全面的に非を認めた。「バカなことをした」と率直に語り、自らの過ちでリタイアに終わったことを悔やんだ。
終盤、ノリスは4位争いの中でピアストリを追い詰め、二人のギャップは徐々に縮まっていた。ヘアピンで一度はノリスが前に出たが、13コーナーで再びピアストリがポジションを奪い返した。
しかし、直後のストレートでノリスが再び仕掛けた際、ブレーキングが遅れた結果、ピアストリのマシンに追突してしまった。
この接触によりノリスはマシンを止めてリタイアを余儀なくされ、セーフティカーが導入された。一方のピアストリは走行を続け、4位でチェッカーを受けた。
レース後、ノリスはこの一件について自らの責任を認め、当時の心境を語った。
「オスカーがもう少し右に動くと思ったんだ。もちろん、わざと隙を作るとは思っていないよ。簡単に抜かせてくれるなんて期待してない。でも、僕の完全な判断ミスだった。すべて僕の責任だ。チーム全員とオスカーに謝りたい。あんな無茶なことをして本当に申し訳ないと思ってる」
「チャンピオン争いをしている以上、仕掛けるしかなかったのでは?」と問われたノリスはこう答えた。
「もちろん、攻めなきゃいけない場面はある。でも、ヘアピンでの仕掛けは良いフェアなバトルだった。それに比べて、最後のは完全に僕のバカな行動だった」
Sky Sports F1のインタビューでは、ノリスがピアストリに前を譲ってほしいとリクエストしたことは一度もなかったと明かした。ピアストリもその時点で、3位を走るメルセデスのキミ・アントネッリを追っていた。次戦オーストリアGP(6月27日~29日)に向けて、どう気持ちを切り替えるかについてもノリスは次のように語った。
「今夜はベッドに入って、みんなに謝って、気持ちを切り替えて前を向くよ。それだけだ」

