セルジオ・ペレスの来季の運命は、最終戦アブダビGP後にレッドブルの「株主」が決定すると、ヘルムート・マルコ博士が明らかにした。
レッドブルのチームアドバイザーであるマルコは、土曜日夜にマックス・フェルスタッペンが4度目のドライバーズタイトルを確定させたことを喜んでいた。しかし、同時に多くのチームメンバーが失望していると認めた。その理由は、フェルスタッペンが圧倒的なリードでタイトルを獲得した一方で、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンとフェラーリが1位争いを繰り広げており、レッドブルが関与していないからだ。
マルコがペレスのパフォーマンスを批判
81歳のマルコは、この状況をペレスの責任だと明言した。
「チームにはポイントを稼ぐ能力のあるドライバーが2人必要だ」とオーストリア放送協会(ORF)に語った。「正確な数字は分からないが、チェコ(ペレス)はマックスより200ポイント以上も少ないはずだ。これは受け入れられないことだ。
もし彼が(ルイス)ハミルトンや(ジョージ)ラッセル、フェラーリやマクラーレン勢の近くにいたならば、我々は有利だっただろう」と付け加えた。
「我々の主な目標はマックスでワールドチャンピオンを勝ち取ることだったが、従業員たちにとっては失望だ。なぜなら、シーズン終了時のボーナスはコンストラクターズ選手権の順位に基づいているからだ。今年はそのタイトルを取るチャンスがない」とマルコは述べた。
ラスベガスGPの低迷
ペレスはラスベガスGPで16位スタートとなり、わずか1ポイントしか獲得できなかった。この結果について、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはこう語った。「マクラーレンが弱い日だったのに、この結果は正しいポジションではなかった」。
ペレスの契約に関してホーナーは、「契約に関することは何も言えない。何か言うことがあれば、伝えるだろう」とコメントした。
後任候補と株主の決定
ペレスの後任候補として有力視されているのはリアム・ローソンであり、さらにフランコ・コラピントの名前も挙がっている。また、角田裕毅も自信を見せている。角田は土曜日のレース後にSky Italiaに対し、「マックスはモンスターだが、彼と戦いレースをする準備はできている、自分が決められることではなけど、彼と戦えると確信している」と語った。
マルコによれば、この決定はレッドブルの株主であるチャレーム・ヨウウィッタヤ(株式51%保有)とマーク・マテシッツ(同49%)に委ねられるという。
「アブダビGP後に会議を開く予定だ。そして、その会議の結果を株主に報告し、来年の2つのチームのドライバーラインナップを彼らが決定する」とマルコはORFに語った。