
マクラーレンに試練のスプリントだった。オースティンのターン1で2台が相次いでクラッシュし、タイトル争いの勢いに水が差された。ザック・ブラウン代表は「前方の何人かはアマチュアのようなドライビングだった。ニコがオスカーに突っ込んだ」と憤りを隠さず、両ドライバーの責任を否定した。
「我々の2台を一掃したのは“アマチュア・アワー”(プロでない、素人という意味合い)だ」
と語気を強めた。レース自体はフェルスタッペンが制して8点を積み上げ、マクラーレンの二人はノーポイントと、フェルスタッペンにとっては完璧なスプリントレースとなり、チャンピオンシップの流れにも影響したのは間違いない。一方、渦中のヒュルケンベルグは
「昨日の良い仕事が全部ゴミ箱行きだ」
と肩を落とし、自己ベストのスプリント予選4番手を結果に繋げられなかった悔しさを滲ませた。事故原因を巡ってスチュワードは審議の必要なしと判断している。