
今シーズンは開幕戦からリアウイングに対する厳格なフレックステストが適用される。しかし、世界選手権第9戦、6月1日のスペインGPからは、フロントウイングにも大幅に厳しい規制が導入される予定だ。
フェラーリのバスール代表は、このルール変更を見据えて、2025年型マシンのノーズとフロントウイングが昨年のモデルと大きく変わらない理由を説明した。
「(バルセロナで)ルールが変わるなら、それに合わせてウイングの開発を進めるのが理にかなっている。我々にとって問題ではない。明確な指針があるのは良いことだ。」
「最悪のシナリオは、開幕して2戦目か3戦目の時点で突然テクニカルディレクティブが出され、仕様変更を強いられることだった。それに比べれば、今こうして全チームが何をすべきかを事前に知っている状況の方がずっと管理しやすい。」
フェルナンド・アロンソは、このバルセロナでのフロントウイング規制強化により、「2025年シーズンが二部構成になる」と見ており、冷静なスタートを切るこちができるという。
「バーレーンテストや開幕戦は、例年ほど重要ではなくなると感じている。これまではシーズン序盤を良い形でスタートできれば、その勢いを維持できる傾向があった。しかし、過去2年を見ても、2023年のマクラーレンや昨年のメルセデス、さらにはハースでさえも、シーズン途中で劇的な進化を遂げた。」
「もしチームが第9戦で完璧なアップデートを投入できれば、シーズンは16戦もある。そこから巻き返すチャンスは十分にある。だからプレシーズンの準備に関しても、以前ほど神経質になる必要はないと感じている。」