フェルスタッペンのチームメイトとなった、セルジオ・ペレス、アレックス・アルボン、ピエール・ガスリーといったドライバーたちは、厳しい経験を経てレッドブルを去っていった。レッドブルは、フェルスタッペンに合ったマシンになっていると評価もあり、彼は「チームメイト・キラー」の異名すら持っている。

また角田裕毅も、ニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンといったチームメイトとの比較で評価を得てきた経験があり、このレッドブル・コンビは、「チームメイト・キラー」同士の対決ともいわれるが、長年チームに在籍して4度のチャンピオンとなったフェルスタッペンが乗りこなす”気難しい”レッドブルマシンを使いこなすには、上手くいっても、ある程度の時間を要するだろうと予想される。

そんな中、角田裕毅は、フェルスタッペンからRB21のドライブに関するアドバイスを受けたのかと尋ねられた際、彼はこう語っている。

「正直に言って、あまりないですね。たとえ僕が彼の肩をたたいてクルマについて尋ねたとしても、本当のことは言ってくれないと思います。

だから、自分自身でデータを見て、彼がどうやって運転しているかを研究するしかないです。オンボード映像も含めて、すでに去年のグランプリの映像は確認しました。ただ、まだはっきりとした“クセの強さ”みたいなものは感じていないです。」

「それは自分のドライビングスタイルにもよるもので、少し違う挙動をする可能性もあるので、マシンを作り上げながら感じていきたいですね。そして、これまでの5年間の経験をもとに、何かしらのヒントが得られると信じています。」

「本当に困ったとき? いや、それでも聞かないと思います。今のところは、エンジニアたちと一緒に発見していくという感じです。今まで関わってきたエンジニアは非常に協力的で、すでにいくつかのアイデアをくれていて、『どのような特性がドライバーに自信を持たせていくか』といったことも教えてもらいました。」

「なので、すでに多くの情報は自分の頭の中に入っていて、かなり明確になっています。あとはFP1の後にどうなるか見てみます。」

角田は、RB21の特性がドライビングスタイルによって感じ方が変わることに言及したうえで、自身のスタイルを変える必要はないと感じているとも語った。

「他のドライバーが言っているような明確なクセというのは、まだ感じていません。シミュレーターで少しイメージはつかんでいますが、やはり実車とは少し違うと思います。」

「FP1が終わったあとにセットアップを変える必要があるかもしれませんが、今のところ、自分のドライビングスタイルを変える必要はないと感じています。というのも、VCARBではそれでうまくいっていたわけですから。そうでなければ、きっと今こうしてこのロゴを着てここにいないでしょう。

ですから、これまでやってきたことをそのまま続けて、ステップ・バイ・ステップでペースを築いていきたいと思います。」

「でも、もしかしたら、そんな必要もないかもしれません。クルマが最初から良ければ、それに越したことはないですし、去年のレッドブルはシーズンを通して非常に良いパフォーマンスを見せていたので、すごく楽しみですね。」

ホームレースでのレッドブルデビュー。角田裕毅が「チームメイト・キラー」に挑むパフォーマンスを見せられるか、注目が集まっている。