
「F1で最も難しいシート」に挑む角田へ助言
2025年シーズン、角田裕毅がレッドブル・レーシングの“セカンドシート”に抜擢された。マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦うという、F1界で最も困難とされるポジションに挑むこととなった。
そして彼にはかつて同じポジションで苦しんだ2人のドライバーから、温かく、そして実践的なアドバイスが届けられた。
「ピエールからメッセージが来て、『レッドブルでの経験について話したい』って言ってくれた。彼がレッドブルでやるべきだったことや、今後数戦で役立つかもしれないアイディアをシェアしたいと言ってくれてね。
とてもありがたかったし、有益な助言だった。チェコからもサポートのメッセージをもらったんだ。
レッドブルファミリーのドライバー全員が、応援のメッセージをくれた。特にこの2人は、本当にサポートしてくれて感謝している。僕がとても尊敬しているドライバーだから、すごく嬉しかった。」
ガスリーと角田は、アルファタウリ時代に兄弟のような親しい関係を築いていた。ガスリーが2022年末にアルピーヌへ移籍するまで、長きにわたってチームメイトだった。ガスリーは今回の昇格の報を受け、すぐに電話で話したという。
「僕も同じようにこのチャンスを与えられた経験がある。だから、うまくいかなかった点や、違っていたかもしれないことについて話をしたよ。
ユウキはこの数年で本当に成長した。彼には経験もあるし、スピードもある。僕はずっと彼の才能を信じていた。彼と2年間一緒に走ったから、彼の“生の速さ”は知っている。
2021年当時から、彼は非常に速いドライバーだった。それに、彼には強いメンタリティもある。
それがレッドブルでの成功を保証するわけじゃない。でも、成功できる可能性は十分にある。F1はスピードだけじゃない。複雑な要素が絡むけど、彼ならこのチャンスを活かせると信じている。」
また、角田の感情的な無線対応についても言及し、成長を評価した。
「彼はもともと速さはあった。ただ、無線でのやりとりなどが少し感情的すぎることもあった。
でも、ここ数年でミスを最小限に抑える術を身につけている。F1ではギリギリのプッシュと、限界を超えすぎることの間に大きな差がある。それを理解できるようになっていると思う。
過去数シーズンを見ると、彼は非常に強いパフォーマンスを見せている。速さは最初からあったけど、ミスを減らすことでそれが生きてきている。」
一方で、かつてレッドブルのセカンドシートを経験したアレックス・アルボンも、角田の昇格を喜んでいる。
「彼はずっとこのシートを望んでいたと思う。チャンスを待ち望んでいたんだ。ついに手にした今、彼は正しいメンタリティで臨んでいると思う。
恐れていてはダメだ。このチャンスを“自分のもの”として受け止め、自信を持って臨むべきだ。」
角田に課された目標は「フェルスタッペンに近づくこと」
角田は今季残りの全レースでレッドブルのドライバーを務めることを、ヘルムート・マルコから保証されている。チーム代表のクリスチャン・ホーナーからは、明確な目標も告げられていた。
「フェルスタッペンにできるだけ近づくこと、それが目標だと言われた。結果としてチーム全体の成績が上がり、レース戦略の幅も広がる。
彼らは、明確に“マックスが最優先”だと伝えてくれた。それは完全に理解できる。彼は4回の世界チャンピオンで、どんな状況でも結果を出してきたドライバーだからね。
アブダビでのフィードバックにはとても満足してくれたので、今後もその点を期待されている。ただ、やはり一番は“マックスにできるだけ近づくこと”だ。それが簡単ではないのは間違いないけど。
何戦以内に結果を出せ、というような具体的な期限は言われていない。ただ、自分に期待していることを伝えてくれた。
プレッシャーは、走り始めたら自然と感じるもの。でも今はリラックスしている。VCARB時代とあまり変わらない感覚で、ホスピタリティに入った時も“朝ごはん何食べようかな”って感じだった。
予選や母国GPなどで緊張することはあるかもしれないけど、無理にプレッシャーを感じても意味はない。今は自信があるし、他のドライバーとは違う何かを見せたいと思っている。」