2025年日本グランプリのフリー走行2回目(FP2)は、マクラーレンのオスカー・ピアストリがトップタイムを記録して幕を閉じた。セッションは赤旗が4度提示される混乱の中で進行し、多くのドライバーが走行機会を失う厳しい内容となった。

ピアストリは1分28秒114というベストタイムをマークし、僅か0.048秒差でチームメイトのランド・ノリスを抑えて首位に立った。マクラーレン勢は、鈴鹿での好調なパフォーマンスを継続している。

セッションは冒頭から波乱の展開となった。アルピーヌのジャック・ドゥーハンがターン1で大クラッシュを喫し、セッションは早々に赤旗中断となった。FP1後に平川亮からマシンを引き継いだドゥーハンは、セッション序盤でマシンのコントロールを失い、激しくバリアに衝突した。

「クラッシュの瞬間、全てが一瞬だったが、自分の体には異常はない。チームには申し訳ないが、明日に向けて気持ちを切り替えていく。」とドゥーハンは語った。

幸いにもドゥーハンに怪我はなかったものの、マシンは深刻なダメージを受け、以降の走行は不可能となった。

コースがクリアになり、残り約30分でセッションは再開されたが、その後も波乱は続いた。フェルナンド・アロンソがスピンし、グラベルにスタックして再び赤旗が提示された。

さらにセッション終盤には、コースサイドで2度にわたって芝が燃えるという異例のトラブルが発生し、マーシャルが消火活動に追われる場面もあった。このため、貴重な走行時間がさらに削られることとなった。

限られたタイミングでクリーンなラップを刻めたドライバーの中で印象的だったのは、レーシング・ブルズのイサック・ハジャーである。ハジャーはマクラーレン勢に次ぐポジションにつけ、セッションで存在感を放った。

「赤旗が続いて本当に難しいセッションだったが、与えられた機会で最大限の走りができたと思う。明日が楽しみだ。」とハジャーはコメントした。

一方で、赤旗の影響によりソフトタイヤでのアタックラップを試みることができなかったドライバーも多く、実力を出し切れなかった者も少なくなかった。

ルイス・ハミルトンはフェラーリから出走し、4番手のタイムを記録。続く5位にはリアム・ローソンが入った。

トップ10には、ジョージ・ラッセル、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、カルロス・サインツが続いた。

母国でのレースに臨んだ角田裕毅は、午前のFP1ではフェルスタッペンのベストタイムから0.1秒以内に迫る走りを見せ、観客を沸かせた。しかし午後の混乱したセッションでは、ソフトタイヤでの代表的なタイムを記録する機会を得られなかった。

「ファンの前で全力を出したかったが、今日はとにかく赤旗が多かった。明日のFP3で巻き返したい。」と角田は悔しさを滲ませた。

この混乱により、多くのチームはロングランデータを十分に収集することができず、セッティングの調整に関しては明日のFP3が大きな鍵となる。