レッドブルは角田裕毅のこれまでのパフォーマンスに満足している。マックス・フェルスタッペンとの差は依然としてあり、サウジアラビアでのフリー走行では、角田がマシンをクラッシュさせるという不運な展開があった。それにもかかわらず、マルコ博士はまったく動じなかった。

「スピードは良好であり、マックスとの差も非常に満足のいくものだ。」

角田は、マシンのセットアップおよびフェルスタッペンと似た走行スタイルによって、徐々に自信を深めていると語った。

「クラッシュ後のマシンの感触は非常に良好であった。ロングランでもショートランでも、本当に快適に感じていた。」

「まだ学んでいる最中だけど、同時にある程度の速さも示さなければならない。ただ、予選と決勝でレッドブルが求めている位置にいられる限り、フリープラクティスでは学びに集中できる。」

「もし自分の持つポテンシャルを最大限に引き出せれば、恐らく彼(フェルスタッペン)に勝てると思っている。」

そう語る角田に対し、フェルスタッペンの同郷のレーシングドライバーであるレンガー・ヴァン・デル・ザンデは、過信しすぎるなとコメントした。

「でも本当に、マックスに勝てるなんて本気で考えない方がいい。誰もがマックスにかなり近づくが、いざ“いける”と思った瞬間にすべてが崩れる。角田の良いところは、そういったことをあまり気にしていないように見える点だ。」

「少し口が悪いけど、基本的にはリラックスしている。クラッシュしても、本人はまだちょっと面白がっていたように思う。」

同様に、バーレーンGPでの惨状を受けてレッドブル内で議論や危機的な会議が行われたという噂の中でも、角田はまったく気にしていない様子であった。

「レース後のミーティングでは、エンジニアリングルームの雰囲気は正直あまり良くはなかった。上層部が何を話していたかは知らない。もしかしたらマックスは別の会議をしていたのかもしれないが、僕はわからない。」

レッドブルは、角田裕毅が2023年にタイトルを獲得したRB19マシンを、来週シルバーストンでのプライベートテストでドライブすることをPlanetF1.comに認めた。

レッドブルは、角田が早期にチームへ適応することを後押しするため、来週水曜日にシルバーストンでテストを実施する予定。そこで角田は2023年型RB19をドライブすることになっている。

今回のテストは、3月27日に角田がローソンの後任に正式決定された直後から計画されていたものであり、角田およびレッドブルにとって、マイアミGP(5月4日開催)を前に様々なセッティングやアイデアを試す絶好の機会となる見通しである。