ニコ・ヒュルケンベルグが、2025年シーズンの開幕戦オーストラリアGPで見事な走りを披露した。予選Q1敗退からのスタートながら、レースでは混乱を巧みに回避し、キック・ザウバーで堂々の7位入賞を果たした。

2年間所属したハースを離れ、今季からザウバーに加入したベテランのヒュルケンベルグは、F2王者のガブリエル・ボルトレートとチームを組み、2026年のアウディ参戦に向けた新たな挑戦を開始した。昨シーズン、ザウバーは苦戦を強いられ、獲得したポイントはわずか4。しかし、今季は開幕戦だけでその数字を上回る力強いスタートを切った。

荒天の影響で波乱の展開となったレースでは6台がリタイア。その中にはボルトレートの姿もあった。一方のヒュルケンベルグは、巧みな判断で混乱を切り抜け、フェラーリ勢やオスカー・ピアストリを抑えて7位でチェッカーを受けた。

「前半は正直、あまり期待していなかった。あまり良い流れではなかったが、レース終盤にかけて面白くなったね。チームの判断も良かったし、他のドライバーが苦戦する中で僕たちはチャンスをものにできた。結果を出せて本当にうれしいよ。」

「開幕戦を終えることは大きなマイルストーンだ。レースを通して学ぶことは多かったし、しっかり分析して次戦に向けて準備を進める。」

一方、ボルトレートはデビュー戦で試練に直面した。予選ではヒュルケンベルグやキミ・アントネッリを上回りQ2進出を果たす健闘を見せたが、決勝では残り12周のところでコントロールを失い、バリアに衝突。リタイアとなった。

「レースペースは悪くなかったし、戦えていたと思う。ただ、ピットストップのタイミングが不運で、戻った直後にセーフティカーが入ったんだ。周回遅れの解消はできたけど、隊列の最後尾につく時間がなく、実質的に最後尾のまま再スタートになってしまった。」

「そこから挽回しようと攻めていたが、少しプッシュしすぎた。結果的に壁にぶつかってしまい、チームには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。でも、ニコがポイントを持ち帰ってくれたのは素晴らしいことだし、チームにとっても大きな成果だと思う。」

デビュー戦で明暗が分かれたキック・ザウバー。経験豊富なヒュルケンベルグの活躍がチームの希望となる一方、ボルトレートはこの挫折を糧に次戦以降の成長を誓った。