
ルイス・ハミルトンが、ベルギーGPの予選Q1敗退について「受け入れがたい」と語り、フェラーリに対して謝罪の言葉を述べた。
ベルギーGPの予選、ルイス・ハミルトンは、最終のアウトラップとアタックラップの両方でラディオンのトラックリミット違反を犯したため、タイムが抹消された。これによりQ1で敗退する結果となった。
予選後、メディアの取材に対し、ハミルトンは明らかに落胆していた。
「仕方ない。とにかくチームに申し訳ない気持ちだ。フィルミングデーも含めて、すごく努力して準備してきたのに、Q1すら突破できなかった。これは…受け入れがたい。本当に申し訳ない。」
トラックリミット違反について、自分のタイヤが4輪ともコース外に出ていたことに同意するか尋ねられると、ハミルトンはこう答えた。
「よく分からない。でも、脱落したことは確かだ。」
フェラーリのドライバーも同様のラインを週末を通して走っていたことを認め、「みんなあの縁石を使っていた」と語ったが、今回はペナルティが科された。
今回の結果は、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンにとって特に痛烈なものだった。その理由のひとつは、チームメイトのシャルル・ルクレールが予選で3番手を獲得し、2列目グリッドを確保したことだ。
さらにハミルトン自身が語ったように、スクーデリア・フェラーリはこの週末に向けて新たなアップグレードパッケージを用意していた。
今シーズン初めの中国GPでは、スプリント週末中の過度なプランク摩耗が原因で、フェラーリは失格処分を受けた。この反省から、SF-25の車高を上げ、同様の問題を回避しようとしていた。
だがその変更によって、マシンの挙動は難しくなり、特にリアの不安定さにルクレールもハミルトンも苦しめられた。今回のアップグレードは、その状況を改善し、より快適で安定したマシンを目指したものだった。
しかし、ルクレールはFIA主催の予選後記者会見で、今回のアップグレードの効果は「わずか」だったと認めた。
「確かにアップグレードは入っていて、正しい方向には進んでいる。でも、1周を通して見ると非常に微妙な差にすぎない。少し違う感触はあるけど、大きな進歩ではない。」
ルクレールが3番手スタートを切る一方で、ルイス・ハミルトンはベルギーGPを16番手からスタートすることになった。