ランド・ノリスは、サウジアラビアグランプリの予選でのクラッシュについて「受け入れるしかない」と認めており、マクラーレンのドライバーは日曜日のレースを10番グリッドからスタートすることになった。

ドライバーズチャンピオンシップのリーダーであるノリスは、週末を通してマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリとともに練習走行を支配したことにより、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでの予選でポールポジション候補の一人として注目されていた。

ノリスは予選の最初の2セッションでもその印象的なスピードを維持し、最初のセッションでは2番手、続くセッションではマックス・フェルスタッペンに0.048秒差をつけてトップタイムを記録していた。

しかし、Q3でピアストリが一時的に最速タイムをマークしていた中、ノリスは高速の左コーナーであるターン4の出口で縁石に乗り、マシンのバランスを崩して、そのままバリアに接触してしまった。

クラッシュ後、無線で自身が「大丈夫」であることを確認したノリスは、その直後に「バカだ」とつぶやいた。これによりセッションは赤旗中断となり、最終的にフェルスタッペンがチェッカーフラッグでピアストリを上回り、劇的なポールポジションを獲得した。

「(チームには)残念ながらたくさんの作業がある」と、ノリスは今回の挫折からどう立ち直るか尋ねられた際に語った。
「これまで週末は本当に順調で前向きだったので、こういう大きな後退にはがっかりしている。でも、受け入れるしかない。チーム、メカニック、エンジニアに謝罪して、明日また挑戦する。クルマは速いし、この週末を通して良かったから、明日は前のクルマを抜くことに集中しなければならない。」

ノリスのクラッシュは、困難な週末をさらに強調する出来事となった。バーレーンでは6番手に終わり、スタート手続きでのミスにより5秒ペナルティを受けたものの、最終的には3位を確保する形でレースを終えていた。

ジェッダでの練習走行中に見せた強さがレースへの期待につながるかと尋ねられたノリスは次のように述べた。

「かなりの手応えはあるが、オスカーが示したように、他よりも大きく抜きん出ているわけではない。
ジョージ(ラッセル)はほんの0.1秒差だし、マックス(フェルスタッペン)がポールポジションなので、トップ争いに加わるのは難しいと思う。ただ、前にいる何台かは確実に抜かないといけない。トップ5を目指せれば、満足できる結果だ。」