
- O.ピアストリ (McLaren) 1:32.393
- M.フェルスタッペン (Red Bull) 1:35.217 +2.824s
- C.ルクレール (Ferrari) 1:40.428 +8.035s
- L.ノリス (McLaren) 1:41.588 +9.195s
- G.ラッセル (Mercedes) 1:59.102 +26.709s
- A.K.アントネッリ (Mercedes) 2:06.825 +34.432s
- L.ハミルトン (Ferrari) 2:10.730 +38.337s
- C.サインツ (Williams) 2:36.701 +64.308s
- A.アルボン (Williams) 2:37.653 +65.260s
- I.ハジャール (Racing Bulls) 2:38.210 +65.817s
- L.ローソン (Racing Bulls) 2:39.221 +66.828s
- F.アロンソ (Aston Martin) 2:47.619 +75.226s
- O.ベアマン (Haas) 2:50.610 +78.217s
- E.オコン (Haas) 3:02.851 +90.458s
- N.ヒュルケンベルグ (Kick Sauber) +1 LAP
- L.ストロール (Aston Martin) +1 LAP
- G.ボルトレート (Kick Sauber) +1 LAP
- J.ドゥーハン (Alpine) +1 LAP
- DNF. 角田裕毅 (Red Bull)
- DNF. P.ガスリー (Alpine)
オスカー・ピアストリがマックス・フェルスタッペンを攻略し、F1サウジアラビアGPで勝利を収めた。フェラーリのシャルル・ルクレールは2025年シーズン初の表彰台を確保した。
サウジアラビアGPのナイトレースは、波乱のスタートで幕を開けた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはターン1のランオフを使用して先頭を死守し、マクラーレンのオスカー・ピアストリがそのすぐ横につけていた。ピアストリからの抗議にもかかわらず、フェルスタッペンは首位を維持し、この動きは審議対象となった。
セイフティカー明け直後にアドバンテージを得たとされ、フェルスタッペンには5秒のタイムペナルティが科された。アルピーヌのピエール・ガスリーはターン4-5でアウトから仕掛けたが、縁石で姿勢を乱し、レッドブルの角田裕毅に接触して両者ともスピン。ガスリーはリアとサイドを損傷し、リタイアとなった。
角田はピットまで戻ったものの、リアの損傷によりこちらもリタイアとなった。一方、メルセデスのジョージ・ラッセルはスローなスタートながら3番手を守り、フェラーリのシャルル・ルクレールがそれに続いた。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは一度ランオフへ出たが、ルクレールにポジションを譲っている。
フェラーリのルイス・ハミルトンはポジションを二つ上げ、ウィリアムズのカルロス・サインツを抜いて6位へ浮上。サインツは元々、角田とガスリーを背後に従えていたが、その両者がリタイアしたことで、マクラーレンのランド・ノリスが8位へと順位を上げた。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンとアストンマーティンのフェルナンド・アロンソがトップ10入りを果たしていた。
ノリスはハードタイヤでスタートし、第1スティントを長く引っ張る作戦であった。一方、パックの多くは安全車のタイミングでハードに交換。角田とガスリーの接触は審議対象となった。再スタート後、Visa Cash App RBのアイザック・ハジャーがアロンソを抜いて10位に浮上した。
その前方では、ノリスが7位に上がり、数周でハミルトンの背後に迫った。マクラーレンのノリスは12周目の最終コーナーでハミルトンをパスしたが、フェラーリのハミルトンは13周目の第1コーナーで抜き返すという展開であった。次の周も同様のバトルが繰り返された。
そして次のラップでは、ノリスが第1コーナーでハミルトンを抜き、6位を奪取。さらにアントネッリをパスして5位に浮上した。ピアストリは20周目にピットインし、フェルスタッペンのアンダーカットを防ぐ戦略を取った。
ピアストリのピットストップはやや遅れたが、フェルスタッペンのペナルティを考慮すると、実質的に前に出る形となった。レッドブルのフェルスタッペンは22周目にピットインし、首位の座を失ったものの、直前にピットインしたラッセルの前でコースへ戻った。
ピアストリはピットストップ後、ハミルトンを追い抜く必要があり、フェルスタッペンも同様であった。レースリーダーはルクレールであり、その後方にノリスが続いていた。両者はスティントを延長する作戦を取っていた。
サインツとアルボンの両ウィリアムズ勢は、再びトップ10に戻るためにオーバーテイクを繰り返した。そうしたバトルの中、Visa Cash App RBのリアム・ローソンがザウバーのガブリエル・ボルトレートにターン1で仕掛けたが、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソの存在により、ブラジル人は視界を失っていた。
アロンソは衝突を避けるためにターン1でコース外へ逃げた。ルクレールは30周目にピットインし、表彰台争いでラッセルを狙い、同時にノリスを抑える戦略を取った。ノリスは35周目にピットインし、ピアストリのダーティエアの影響を受ける前にタイヤ交換を完了した。
ノリスはラッセルとルクレールの後方に戻り、アントネッリとハミルトンは6位と7位をキープ。サインツとアルボンが8位と9位に入り、ハジャーが遅れてピットインするオルタネート戦略で10位に滑り込んだ。
この戦いで大きな成果を得たのはルクレールであった。彼はラッセルを抜いて3位を奪取。ラッセルはすぐにノリスの追撃を受け、最終的にノリスが4位へ浮上。なお、ノリスはピット出口の白線を越えたことで審議対象となった。
後方ではチーム戦略が展開された。サインツはアルボンにDRSを与えるよう指示され、ハジャーの追撃から守る作戦が取られた。それでもフランス人ドライバーはタイ人ドライバーの直後に迫っていた。トップ10圏外では、ハースがエステバン・オコンに対し、13位をオリバー・ベアマンに譲るよう指示。彼はアロンソを追っていた。
ローソンは、ターン1でアルピーヌのジャック・ドゥーハンをコーナーカットで抜いたとして10秒のタイムペナルティを受けた。混戦の中でも、ピアストリは冷静にレースを制し、サウジアラビアGPで勝利。これにより、チームメイトのノリスを抜いてF1のポイントリーダーとなった。
フェルスタッペンは2.5秒差で2位フィニッシュ。ルクレールは後方から迫るノリスを抑え、2025年シーズン初の表彰台を獲得。ノリスは10位スタートから4位まで浮上した。メルセデスの2台は5位と6位でレースを終えた。
ラッセルはタイヤの劣化に苦しみながらも5位を守り、チームメイトのハミルトンが6位。ハミルトンはサインツに大差をつけて7位。サインツの援護により、アルボンが9位を死守し、ウィリアムズはダブル入賞を果たした。ハジャーは10位でフィニッシュし、貴重な1ポイントを獲得した。
ローソンは11位でフィニッシュしたが、ペナルティによりアロンソの後ろとなる12位に降格。さらに後方では、ベアマンが13位でオコンを下し、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが15位。続いてストロール、ドゥーハン、ボルトレートが続き、ヒュルケンベルグ以下は全員が1周遅れでのフィニッシュとなった。