
日本GPでは大きな動きが少なかったものの、ウィリアムズのコックピット内ではアレクサンダー・アルボンが激しく戦っていた。シフト設定の問題に苛立ち、チームの戦略的判断に不満を示していた。
レース後、彼は週末を通して悩まされていたシフト設定について言及した。予選では安定した設定を見つけたものの、決勝では機能しなかったという。また、戦略面においては、後方を走っていたオリバー・ベアマンをカバーするという判断に納得がいかなかったようだ。
「退屈なレースだったから、僕の無線ばかり使われたんだと思う。シフト設定については、週末を通していろいろ試してきた。最終的に予選では満足できるものを見つけたと思ったけど、レースではあまり良くなかった。だから元に戻したんだ。」
「明らかに、オリー(ベアマン)と同じラップ、もしくは一つ前のラップでピットインしていれば問題は起きなかったはずだ。僕としては常に前の車(ハジャー)を追っている意識がある。後ろの車(ベアマン)ではなく。イサックとの差はピット後に5.5~6秒になってしまったけれど、それを3.5秒まで詰めた。でも、結局追い抜ける位置には届かなかった。とはいえ、僕らはP8を目指していたんだ。」
「ただ、それでもこの週末は車の操縦性が簡単ではなかった。風の影響やコーナーの性質が僕たちにとって不利に働いていた。金曜日の時点では風向きが僕たちに有利だったが、日曜日には180度変わってしまった。それでもポイントを獲得できたことは、どんなに困難な状況でもポイントを持ち帰る力があるという証明になった。」
バランスの問題に苦しみながらも2ポイントを獲得したことについては、
「とても満足している。さっきも言ったように、簡単なレースではなかった。車のバランス面でかなり制限されていたと感じていた。高速と低速のコーナーで、異なるバランスの両極端にあって、それでも9位に入れたことは嬉しい。」
と語った。一方、チームメイトのカルロス・サインツはポイント圏外でのフィニッシュとなったが、最大の収穫は中国での悪夢からの立ち直りを感じられたことであった。サインツは以下のようにコメントした。
「12番グリッドスタートでも、ポイント圏には入れなかったのは残念だった。中団争いは非常に接戦で、このサーキットでは7~8テンポ早くならない限り、前に出るのはほぼ不可能だ。ペース自体は良かったし、走っていて快適だったけれど、それでも順位を上げるのは困難だった。」
「数周だけクリーンエアを得られたときは速かった。でも、今はグリッドポジションがほぼモナコ並みに重要になっていて、追い抜きが本当に難しい。ポジティブな面として、今週末は快適さを感じられたし、ペースも良かった。このまま経験を重ねて、次は週末全体をうまくまとめたい。車の性能的にはポイント圏内に十分入れるレベルだった。」