
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがRB21の改良に向けて「本当に懸命に取り組んでいる」と称賛したが、今週末イモラで導入予定の最新アップグレードについては、「魔法のような変化」は期待していないと語った。
イモラ・サーキットにF1パドックが設営される中、フェルスタッペンはマクラーレンとの差を縮め、選手権での劣勢を少しでも挽回すべく、舞台裏での取り組みを強調した。
「今週はシミュレーターでチームと一緒にファクトリーに戻っていたんだ。すごく良かったよ。チームは本当にハードに働いているし、イモラでは最初から全開で行かないといけない。
イモラはすごくクラシックで象徴的なサーキットで、テクニカルなコースだ。僕はここで走るのがいつも楽しい。でもオーバーテイクは難しいから、予選がとても重要になる。
今週末はチームにとって400戦目のレースになるんだ。これまで多くの誇れる瞬間があって、たくさんの記録も塗り替えてきた。だから、ここまで積み上げてきたものを誇りに思うし、もちろん、さらに多くを成し遂げるために前進し続けたいと思っている」
木曜にメディア対応に臨んだフェルスタッペンは、今週末レッドブルが投入する予定の最新アップグレードについて初めての見解を語った。
「まあ、僕たちはずっとアップグレードを重ねてきているし、少しでもパフォーマンスを引き出そうとしているんだ。マイアミではフロアのアップデートも導入したばかりだしね。
このコースで突然“魔法”が起きるってわけじゃないけど、もちろん少しでも速くなってほしいよ。ただ正直なところ、どれくらいの効果があるかはまだ分からないんだ。」
チームメイトの角田裕毅も、新しいパーツの影響について自身の視点から語り、マシンへの適応を進める中で、それがどのような意味を持つのかを見極めている段階だという。
「どれくらいのパフォーマンス向上があるかは、僕も正確には分からない。でも大きな違いにはならないと思う。残念ながら、いきなりP1を争えるようなクルマにはならないだろうね。マイアミでマクラーレンと比べた時の差は、かなり大きかったから。
それでも僕にとっては、まだ理解しきれていないマシンとのギャップを詰めていくことが大事だ。今はそこに集中しているよ。少なくとも今週末は、マックスのマシンにもう少し近づくことができるかもしれない。そのうえで、マシンの挙動がどうなるのか見てみたい。」
さらに角田はこう続けた。
「鈴鹿で新しいマシンに乗ってから5戦目だ。僕の目標は…何か特定の順位というより、マシンを理解することなんだ。少しずつではあるけど、ペースも自信も高まっているし、それには満足している。
何もないよりはずっといいし、僕は今やっていることをそのまま続けていくだけだ。できるだけ早くマックスに近づいて、チームの助けになれればいいと思っている。」