FIAは、2025年のシーズン開幕に向け、規則改定により違反行為に対する罰金を大幅に引き上げた。国際レベルのドライバーの場合、初犯は4万ユーロ(約650万円)、2度目は8万ユーロ(約1,300万円)の罰金に加え、1か月の出場停止処分が科せられる。3度目の違反では、12万ユーロ(約1,956万円)の罰金と1か月の出場停止処分が適用される。この規則は、F1チーム代表にも適用される。
ドライバーやチームからの反発
この新たな規制に対して、F1ドライバーやチームからは強い反発の声が上がっている。GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、この規制について「コメントできない」としながらも、あるトップドライバーに近い情報筋はBBCスポーツに対し、「この動きはばかげている」と批判。FIA会長のモハメド・ベン・スレイエム氏を「独裁者のように振舞っている」と非難した。
FIA側の主張
これに対して、FIA側は、この規制は「意思決定の透明性と一貫性をさらに高める」ためのものだと主張。スチュワードがドライバーに対する処分を決定する際に、より明確な基準を提供することを目的としているとしている。この規制が生まれた背景には、FIA会長のベン・スレイエム氏に対する批判や、FIAの様々なジャッジへの透明性に対する疑問があると考えられている。