2024年のF1シーズンは予選でも激しい戦いが繰り広げられ、チーム内でのライバル関係が再び注目を集めた。予選はドライバーにとって、レース展開を左右する重要な舞台であり、その一発の速さが心理的にも大きな影響を与える。以下では、全10チームの予選成績を振り返る。
レッドブル
- フェルスタッペン 23-1 ペレス
- スプリント予選:フェルスタッペン 6-0 ペレス
マックス・フェルスタッペンは2024シーズンを通じて予選で圧倒的な力を発揮し、チームメイトのセルジオ・ペレスに大差をつけた。シーズン序盤の6戦で全てポールポジションを獲得したフェルスタッペンは、ペレスが唯一勝利を収めたのはバクーGPだけだった。
メルセデス
- ラッセル 19-5 ハミルトン
- スプリント予選:ラッセル 5-1 ハミルトン
ジョージ・ラッセルは2024年、メルセデスでの予選バトルでルイス・ハミルトンを圧倒。序盤5戦を全勝したラッセルは、その後も安定した速さを維持し、予選成績で圧倒的なリードを築いた。
フェラーリ
- ルクレール 14-9 サインツ
- スプリント予選:ルクレール 3-3 サインツ
- ルクレール 1-0 ベアマン
シャルル・ルクレールは一発の速さで評価が高く、チームメイトのカルロス・サインツに対して予選で優位を保った。2024年がフェラーリでの最後のシーズンとなるサインツは善戦したものの、ルクレールの速さには及ばなかった。
マクラーレン
- ノリス 21-3 ピアストリ
- スプリント予選:ノリス 4-2 ピアストリ
ランド・ノリスは予選でオスカー・ピアストリに圧倒的な成績を残し、マクラーレン内での優位を確立した。ピアストリも健闘したものの、ノリスの一貫した速さには及ばなかった。
アストンマーティン
- アロンソ 19-5 ストロール
- スプリント予選:アロンソ 3-3 ストロール
フェルナンド・アロンソは予選でランス・ストロールを圧倒し、2度のワールドチャンピオンとしての実力を見せつけた。ストロールは一時的に改善を見せたものの、シーズン後半はアロンソの独壇場となった。
アルピーヌ
- ガスリー 12-11 オコン
- スプリント予選:ガスリー 4-2 オコン
- ガスリー 1-0 ドゥーハン
ピエール・ガスリーとエステバン・オコンの戦いは予選でほぼ互角だったが、スプリント予選ではガスリーが優勢だった。オコンがシーズン終盤で健闘したが、僅差でガスリーが勝利した。
ウィリアムズ
- アルボン 13-0 サージェント
- スプリント予選:アルボン 1-2 サージェント
- アルボン 6-2 コラピント
- スプリント予選:アルボン 2-1 コラピント
アレクサンダー・アルボンは予選で安定した速さを見せ、チームメイトを上回り、ウィリアムズ内でのエースとしての地位を固めた。
RB
- 角田裕毅 12-6 リカルド
- スプリント予選:角田裕毅 1-2 リカルド
- 角田裕毅 6-0 ローソン
- スプリント予選:角田裕毅 1-2 ローソン
角田裕毅は昨年から3人のチームメイトを相手に大健闘。全てのチームメイトに対して優位を保ち、予選での強さを見せた。今季ローソンに対しては全勝となった。
キック・ザウバー
- ボッタス 23-1 周冠宇
- スプリント予選:ボッタス 5-1 周冠宇
バルテリ・ボッタスは予選で周冠宇を圧倒。タイムアタックでの強さを発揮し、シーズンを通じてその実力を証明した。
ハース
- ヒュルケンベルグ 16-6 マグヌッセン
- スプリント予選:ヒュルケンベルグ 3-2 マグヌッセン
- ヒュルケンベルグ 0-2 ベアマン
ニコ・ヒュルケンベルグは予選でケビン・マグヌッセンを上回り、タイムアタックでの実力を証明した。一方で代役を務めたオリバー・ベアマンに対しては苦戦を強いられた。